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古い曲が気になる

フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなった

2014-02-04 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

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  2月2日、フィリップ・シーモア・ホフマンが亡くなった。ニューヨークのアパートで発見されたとき、すでに死亡していたという。注射器とヘロインらしい薬物が入った袋が見つかっている、という。

  まだ、46歳だ。好きな俳優だった。残念だ。

  ジャニス・ジョップリンやジミ・ヘンや、ジョン・ベルーシが、突然亡くなったときのような、やりきれない悲しみと、無力感で、ひどく鬱だ。病気でもなく、事故でもなく、身体健康な才能ある若い人が、ドラッグで突然死ぬ‥‥‥‥‥?

 

 

       米俳優フィリップ・シーモア・ホフマンさん死去   http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304396804579359333305483344.html?dsk=y

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  つい最近も「A Late Quartet  25年目の弦楽四重奏」をみたばかりだった。弦楽四重奏の第二ヴァイオン奏者を好演していた。

25年目の弦楽四重奏 [DVD]

 

映画『マグノリア』のフィリップ・シーモア・ホフマン http://www.youtube.com/watch?v=7k0-pSCwcx4

  わたしが、フィリップ・シーモア・ホフマンを意識したのは、ポール・トマス・アンダーソン監督の『マグノリア』だった。その前も端役ででているのをみていたのかもしれないが、この映画の介護士の役は、強烈だった。すごい役者がいるもんだ、と、思ったのだ。

  この映画では、ジュリアン・ムーアもすごい女優だな、と強く意識した。そして、『ブギーナイツ』をみることになる。後追いだ。いらい、ジュリアン・ムーアは大好きな女優だ。

  『マグノリア』のジュリアン・ムーア  http://www.youtube.com/watch?v=5atrpHctFeg

   役は、金目当てで大物プロデューサーと結婚した元女優だが、その男がいま、末期がんで臨終の床にある。その打算の妻が、男の死をまえにして、微妙に変わっていく心理を表現して、まあ、みごとだ。ただの美女ではない。(いまは、56才)。

    この映画の薬局シーン、ジュリアン・ムーアの演技で、完全にわたしは、この役者のすごさに感動した。ジュリアン・ムーアに惚れた。すごい女優がいるもんだ、と。

 

  今日、明日死ぬという、末期がんの夫の薬を、処方箋が必要な薬局に買いに行く。そこの薬局のアンちゃんが、中年とはいえ超美女をみて、ちゃらちゃら、つべこべ、誘惑しようとするわけよ。薬事師のガキの男が。そこで、切れる!

  このシーンが、好きだな。

『マグノリア』で、薬局でジュリアン・ムーアが切れるシーン http://www.youtube.com/watch?v=uk54gpIEL_o

"Shame On You!"

 

 

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  ジュリアン・ムーアの話にそれたが、映画『マグノリア 』になると、妙に熱がはいる。"沈黙の"殺人も、ピストルも、”沈黙の"潜水艦も、"沈黙の"刑事も、戦争もギャングも、旅もギターもせつない恋も、まったくないが、わたしの好きな映画のすべてが凝縮されていて、ベストムービーなのだ。

 

カポーティ [DVD]

  フィリップ・シーモア・ホフマンは、『カポーティ』(2005年)でアカデミー賞の主演男優賞を受賞した。主演だけではない。この作品は、自身で設立した制作会社の作品なのだ。

 

 

 

 

 


STAP細胞

2014-02-01 | 日記・エッセイ・コラム

 

  STAP細胞研究者の報道をみていて、いまさらだが、日本のマスコミのアホさと下劣さに、呆れる。とくに、テレビの在京キー局は、アホのきわみだね。テレビのやつらにとって、科学者も芸能人も、いっしょだ。

  この科学者の、小学卒業文集を見つけ出してきて、拡大して見せたり、子供のときの習字の先生を登場させてコメントさせる。狂気だね。まったく日本のテレビ報道は、キチガイだ。本人が、「数十年後か、数百年か」に実用化してほしい "その基礎研究" 、と、はっきり言ってるじゃないか!

  そしてまた、まだ、"生まれたばかりのマウスの細胞でしか" 具現できない、と。

 

  昼のテレビでは、ノーベル賞ものだ、とか、見るにたえない大騒ぎだ。細胞核も核酸も、DNAもRNAも、ましてやSTAP細胞のなんたるかも、まったく理解できてない、テレビのディレクターやキャスターや、芸人弁護士や芸人大学教授、芸人新聞論説委員が、ノーベル賞ものだ、と、はしゃぐ。

  書道の先生だけじゃない。この研究とはまったく関係ない恩師や、同級生やらクラブ活動のチームメイトやらからコメントをとって放送する。覚醒剤で捕まったアイドルも、将来ある有能な科学者も、テレビのやつらには、同じだ。ただ、商売のネタだ。

  優秀な学者は、低能で低俗、ゲスで、無責任で、左巻きの日本のメディアの干渉を避けて、アメリカかヨーロッパ、そこらの海外に出るべきだろうな。NHKもふくめて、こんなクソ・テレビ局のある国に、将来ある科学者が、いちゃダメだわ。

   この、STAP細胞の日本のテレビの報道をみていて、つくづく、そう思った。日本の低俗なテレビ・新聞の、クソ・メディアのストーカー報道に、有能な才能は、つぶされてしまう。

 

 

 

  「テレビをみると、バカになる」とは、よく言ったものだ。むかし、子供ころ、よく言われたものだが‥‥‥‥いまのテレビをみると、その意味がよくわかる。

 

 

Rosalind Franklin and DNA

  DNAの、平行する2重の、螺旋構造を、まず、ロザリンド・フランクリンが発見した。若い女性だ。

 

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   これは、DNAの模型だ。

 

  細胞の中の核、その中の遺伝をつかさどる分子の構造が、 こうなっているのじゃないか、と、実験で確信してデータをレポートに書いたのは、女性だ。女だ。ロザリンド・フランクリンだ。

  そのデータと分析、すべてをパクって論文を書いて、ノーベル賞をもらって、今も大学者として生きてられる、厚顔な男たちだ。