Ommo's

古い曲が気になる

バショウ

2017-09-26 | 日記・エッセイ・コラム

散歩の途中で見かけたバショウ。これが松尾芭蕉の”バショウ”。南の植物、バナナの仲間だ。

伊賀上野の人、松尾忠右衛門宗房は、江戸にでて超人気の俳諧師になった。号は、松尾桃青(とうせい)。しかし、なぜか突然36歳のとき、隠居するように日本橋から隅田川の対岸、深川に移る。

引っ越し祝いに門弟が、庵の庭にバショウを植えた。で、桃青は、芭蕉になった。

 

札幌大学1年のとき、一般教養・国文学の野毛孝彦先生の講義はじつに面白かった。日本文学通論みたいなもんだろ、と何の期待もせず履修したのだが‥‥1年びっちり、松尾芭蕉だった。これが、じつにおもしろかった。毎回わたしは、最前列で野毛先生の話をきいた。

野毛先生は、札大では2年教え、母校の明治大学にもどり、定年退職された。

わたしは数年前、野毛先生の消息が知りたくて、札幌大学の公開されているアーカイブを検索したのだが、分からず、「明治大学」「芭蕉」の語句で検索していて、先生の”今”にヒットした。きっと、この人こそ、40年以上前に松尾芭蕉を教えてくれた人だ。

それは東京・町田市のテニスクラブのホームページだった。「新会長は、元明治大学教授、野毛氏」という記事だった。「テニスクラブの会長‥‥‥‥たしか、札大のとき、野毛先生は、ラグビー部の顧問をやられていて、日本詩歌史の研究者だが‥‥体育会系の体格のいい人だった‥‥大学教授を退職した人が、テニスクラブの会長になる」、わたしは、電話して確認した。やはり、この野毛氏こそ、50年前、わたしに松尾芭蕉の『奥の細道」を講義してくれた恩師、野毛先生だった。

 


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