昨夜のNHKテレビの『サラメシ』に、横浜・鶴見区の東洋化成のカッティング・エンジニア師弟がでていた。カッティングとは、録音された音源をレコード原板に刻む作業。音楽センスと、超絶の、熟練の匠の技が必要な、とてもデリケートで難しい仕事だ。
東洋化成は、CDの時代になってもずっとレコードを制作してきた会社だ。今、レコード制作は静かなブームで、カッティングの仕事はとても忙しい、と番組でいっていた。
数年前のこと。テイラー・スウィフトか誰かのホームページで、「欲しかったレコード・プレーヤーを買ったのよ」というブログ記事を読んだ。『ムッム? 何のことだろ? カントリー&ウエスタンの若いスーパーアイドルが、レコード・プレーヤー?』
「私は、小さい時から母と父の膨大なレコードコレクションを聴いて育って、今も、アナログ(レコード)しか聴かないの。コンサートツアーの楽しみのひとつは、その街のレコード屋さんに行くことなのよ」と、書いてあって驚いた。
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アメリカのアーティストが、新譜のCDとLPレコードを発売していることに驚いたのは十年くらい前からだったろうか。調べると、売れている大物アーティストは、CDと同時にLPレコードも発売していた。これは、商売というより、LPレコードも同時発売することが、あるステータスなのか、とも思うほどビッグなアーティストは、アナログのレコードを発売していた。
その、スーパーアイドルが買ったレコード・プレーヤーとは? 書いてなかったが、きっと超高級プレーヤーに違いない。昔も今も、レコード・プレーヤーは、価格の幅がとんでもなく広い。1万円でお釣りがくるようなプレーヤーから、新車が買えるような価格のスーパーなレコード・プレーヤーもある。レコード針の代わりに、レザー光線でレコードの溝をトレースするプレーヤーさえある。
電気を使わないゼンマイ駆動のレコードプレーヤーさえあるのだ。77万7千円。
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(有)美梼社 | |