”うらほろ 太郎”さん、コメントありがとうございます。最初にビートルズの『ホワイトアルバム』を買っていただいた、とのこと、誠にありがとうございます。
(レコードを買うために、農作業のバイトをしてる高校生を想像するだけで、涙がでます。ジジイなので、ひどく涙もろいこともありますが、
あの1968年(昭和43年)発売のアルバム『The Beatles (いわゆる、ホワイトアルバム)』は、2枚組4000円でしたか。当時ではとんでもなく高額のアルバムでした。(このアルバム発売の前年、わたしの札幌の下宿は、二食付き一月5000円‥‥‥如何にLPレコードが高かったか‥‥‥高卒の初任給は、たしかまだ1万円までいってないはず‥‥7000円とか8000円くらいではなかったろうか?)
ですから、あの『ホワイトアルバム』、じつは発売当初、ビートルズの新譜としては期待したほど売れなかったのです。当時の洋楽好きの少年少女にはあまりに高額でした。レコード屋になったばかりのわたしとしては、「ビートルズのニューアルバムだぜ!」と、当然ドッと仕入れたので苦戦しました。しかし、ビートルズは解散直前、再びブレイクします。アルバム『アビー・ロード』『レット・イット・ビー』が大ヒットして、以前のアルバムすべてが再び売れだすのです。
わたしは、1972年1月9日、帯広市民会館で、ビートルズの35ミリ劇場映画4本『ヤー!ヤー!ヤー!』『ヘルプ』『イエロー・サブマリン』『レット・イット・ビー』を一挙に上映しました。このイベントを契機に、サウンドコーナーではビートルズの60年代のアルバムすべてがよく売れました。
『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』『マジカル・ミステリー・ツアー』『ラバー・ソウル』『リボルバー』『ヘルプ!』『イエロー・サブマリン』『ビートルズ・フォー・セール』『ハード・デイズ・ナイト』『ウイズ・ザ・ビートルズ』『プリーズ・プリーズ・ミー』、そして2枚組の『ホワイトアルバム』も、過去のアルバムすべてが、それはそれはガンガン売れだすのです。ビートルズのすべてのアルバムが店の基本在庫、それは70年代から80年代ずっと続きました。
『ホワイトアルバム』は、今聴いても、じつにいいですね。
White Album (Dig) | |