浅田真央さんのフリーの演技は、わたしの"オリンピック・ ベスト・シーン"になるだろう。
テレビで見るスポーツでは、マラソンが一番好きだ。だから、これまでの"オリンピック・ナンバーワン・シーン"は、1992年、バルセロナ五輪の女子マラソン、モンジュイクの丘での、有森裕子さんとロシアのワレンティナ・エゴロアとの、6キロにおよぶ死闘だ。
サッカーの澤穂希さんと、有森裕子さんは、わたしにとってアイドルをこえて、神だ。
明日は、東京マラソン。2007年の第一回目は、日本橋小網町の、ぺんてる本社ビル前で有森裕子さんがやってくるのを待っていた。有森さんは、ゲストランナーだったのだ。小雨が降る寒い日だったが、数万人のランナーたちは、じつに楽しそうだった。
雨のなか、有森さんは、数人の男たちのグループの先頭を走ってやってきた。速い! カッコいい。さすがオリンピック2大会でのメダリストだ。フォームが、じつに美しい。
そして、あまり速い。ずいぶん前に現役を引退したはずだが、やはり、世界のトップ・ランナーの走りは、普通ではない。とうぜんだが、市民ランナーとはまるで違う。カメラをかまえたが、後ろ姿しか撮れなかった。(写真のF51のゼッケンが、有森さん)。
これが、第一回の東京マラソン。2007年。わたしは、日本橋小網町、ぺんてる本社ビル前でこの写真を撮った。この先が人形町の交差点。