『CSI: マイアミ』のテーマが、ザ・フーの Won't Get Fooled Again だ。これは、ザ・フーの1971年(昭和46年)発売の名盤、『フーズ・ネクスト』のなかの有名な曲だ。
CSI:マイアミ Won't Get Fooled Again http://www.youtube.com/watch?v=EDX7y2oEngg&feature=related
30年以上まえの曲が、よみがえったわけだ。いまの、日本の若者の貧相な音楽状況では、ザ・フーは、もう忘れられたバンドだろう。だが、世界では、ザ・フーのピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリーは、いまも尊敬をあつめる、現役の偉大なミュージシャンだ。
ザ・フー Won't Get Fooled Again http://www.youtube.com/watch?v=Rp6-wG5LLqE&feature=related
1967年(昭和42年)、『モンタレー・ポップ・フェスティバル』のドキュメンタリーでみた、ザ・フーのライブには驚いた。ピート・タウンゼントは、ギターを壊し、キース・ムーンは、ドラムセットを蹴散らした。
(この映画では、ジャニス・ジョップリン、オーティス・レディング、そして、ジミ・ヘンドリックスにも驚かされた。ロックやリズム&ブルースの世界では、なんかエライことが起こっているぞ、とワクワクしたものだ)。
ザ・フー Baba O'Rily http://www.youtube.com/watch?v=hKUBTX9kKEo&feature=related
北海道・帯広の、わたしの小さいレコード屋で、『ライブ・アット・リーズ』が爆発的に売れた。1970年(昭和45年)の発売だったが、何年間もロックのベストセラー・アルバムで、欠かせない基本在庫だった。買っていくお客さんは、高校生と中学生だった。
このザ・フーのライブ盤は、世界じゅうで大ヒットした。ロックのライブ・アルバムの金字塔ともいえる歴史的レコードだ。最近、40周年記念盤が世界発売された。40年まえにはカットされた曲が収録されている。聴いてみたいものだ!
ザ・フーのほとんどの曲は、ギターのピート・タウンゼントが書いている。ライブ・パフォーマンスは荒々しいが、歌詞は、内省的、暗示的で、文学的レベルはひじょうに高い。わたしの店では、ロック・オペラ『トミー』もよく売れた。
ロック・オペラというジャンルの先駆者は、1969年、『トミー』を発表した、ザ・フーだろう。『トミー』は、映画になり、1993年にはブロードウェーでミュージカルになって、トニー賞を授賞している。
ザ・フー See Me, Feel Me http://www.youtube.com/watch?v=fHTdrPL22-Y&feature=related
ピート・タウンゼントは、きのう5月19日で、66歳。
第二次世界大戦終戦の1945年、ロンドンで生まれたピート・タウンゼントは、長男で、両親ともプロのミュージシャンだった。父クリフ・タウンゼントは、ジャズのアルトサックス・プレイヤー、母はジャズ・シンガーだ。ピート・タウンゼントの一番下の弟、サイモン・タウンゼントもギタリストだ。
ザ・フー I Can't Explain http://www.youtube.com/watch?v=1uFcPjILC7k&feature=related
ドラムスのキース・ムーンは、1978年に急死した。32歳だった。ベースのジョン・エントウィッスルは、2002年、57歳で亡くなった。
ザ・フーの創設者でリーダー、ボーカルのロジャー・ダルトリーは、ピート・タウンゼントのひとつ年上、ふたりは、いまもライブをつづけている。ザ・フーとしてのデビューは、1964年。じつに47年のあいだ、ふたりは、The Who なのだ。
ザ・フー オフィシャルサイト http://www.thewho.com/index.php
版権の問題で長い間再発されなかったこのアルバムは、その頃「日本では発売されなかった」と雑誌に書いてあり、当時高校生の私はそれを鵜呑みにして諦めていたのです。
でも、帯広駅前のサウンドコーナーで店員の通称Sさんが「あるはずだけど」と教えてくれ、問い合わせをして取り寄せてくれました。
入手できないと思い込んでいたので、すごく嬉しかったでした。
日本版のジャケットは、ご紹介されている英国版のものと同じですが、当時の私は米国版のビックベンをバックにしたものしか知らなかったので、最初は「偽者では?」と疑っていたのを覚えています。
この40周年記念版は、Live at Leeds発売当時にメンバーがリリースを熱望していたHull版が、ジョンのベースの録音ミスでお蔵入りになったので(その代わりにLeedsでの録音を発売)、今回はLeeds版のジョンのベースをHull版の音源にオーヴァーダビングしたそうです。
技術の進歩はすごいと思う反面、解散するまで古い曲を何度も練習していたジョンが、一発勝負のライブ版を別なステージの音源とミックスすることについて、どういう反応をするのか知りたいなあと、ちょっと思いました。
※回線が不安定になって、投稿ボタンクリックでフリーズしました。二重投稿でしたら、申し訳ありません。