Ommo's

古い曲が気になる

金木犀香る

2018-10-07 | 日記・エッセイ・コラム

昨夜散歩をしていて、金木犀(キンモクセイ)の強い香りがした。その香りがしたあたりに、今日は明るいうちに出かけ、金木犀の木をみつけて花を撮った。

金木犀の花は夜に香るが、モンシロチョウはその香りを忌避するという。ということは、金木犀は、やたらとどんな虫にも蜜を吸わせて花粉を託すわけではなく、特定の夜行性の昆虫を誘うためにあの強い匂いを発散しているようだ。何千年か、何万年か、長い間、特定の種類の昆虫との共生関係があるのだろうか。 
光を感じるセンサーは、植物の葉にあるのか? 陽光を感じて花を開き、陽が傾くと花を閉じる植物があり、逆に、金木犀のように陽が落ちてから、闇の中、強烈な香りで花の存在を主張する植物がある。植物の不思議だ。
夜風にのって漂う金木犀の香りをかぐと、強く、秋を感じる。「もうすぐ、冬だな‥‥‥」、それは、北海道で夕暮れに飛ぶ雪虫をみたときの感覚に似ている。