一つ年上の従兄が今年4月に亡くなっていた、と喪中ハガキが届いた。この従兄とは子供のころ、齢も近いのでよく一緒に遊んだ。大人になってからは、お互い社会人の違うサッカーチームに入っていたので、日曜日の早朝、なんども対戦した。
彼は、FWで、対するわたしは、右のバックだった。(バックスというポジションもわたしはメチャクチャすきなのだが、高校生のとき、一番好きなポジションは、左のウイングだった。だが、毎晩酔っぱらう25歳のときは、もう、若者と戦って、そのポジションを全うする自信は、なかった)。
そして、従兄の彼は、わたしの店で、ロックのLPレコードをよく買ってくれたものだ。
30年前、東京に出てからは親戚と没交渉なので、イトコ達たちの動静をまったく知らなった。一昨年、母の看病で北海道にもどり、母の危篤や葬儀を連絡して、ずいぶん久しぶりに親戚の消息を知った。(というより、わたしのほうが消息不明者だったのだが…………)。
父は、10人兄弟姉妹の末っ子だから、わたしにはたくさんのイトコ達がいた。だが、もう半分も残っていない。喪中ハガキの従兄の享年をみて『俺も、こういう歳なんだな…………一日一日、大事に生きなきゃな………』と、つくづく思う今夜であった。