Ommo's

古い曲が気になる

老父との同居も、辛抱なのだ

2012-10-05 | 日記・エッセイ・コラム

 母の葬儀にやってきた長女夫婦が東京に帰り、郊外のドライブにさそいだしてくれた下の娘も一週間後、東京に帰って、老父と二人っきりの生活になった。これが強烈なストレスだ。父親と同居するのは、50年ぶりにちかい。他人と暮らすより距離感がある。

 それに、わたしは、30年ちかく、たったひとりで暮らしてきた。人と暮らすのが得意じゃない。自分の飯は自分でつくり、自分のトイレも自分の風呂場も自分で掃除して、自分のパンツは、自分で洗ってきた。自分のことは自分でやる。日常の生活で、人と関わりたくない。

 

 そういうわたしと、20歳のときから身の回りのこと、いっさいすべて、女(2人のかみさん)にやらせて90歳ちかくなる男との同居だ。わたしには、たまったもんじゃない。

 

 それと、北海道の老人の習慣が、わたしの体質に、もう合わない。わたしの父は、夕方、目が覚めて居間にやってくると、室温にかかわらず、まず石油ストーブのスイッチをいれ、テレビのスイッチをいれる。今日あたりは、日が差していたから室温は、25度ちかい。それにもかかわらず、ストーブだ。

 

 寒むければ、着こめばいいだろ、とわたしは思うのだが、老父は、ブリーフにUネック半袖シャツという下着姿で、ストーブのスイッチをいれる。たちまち室温は、30度をこえる。6月に帯広にもどってきたとき、まず『この生活、おれの老体が、もたいないな』と、思ったものだ。6月のまっ昼間、大型石油ストーブをがんがんに焚く部屋にいて、わたしは、タンクトップに短パンでも大汗をかいていた。秋になって、またあの生活がはじまったのだ。

 テレビをほとんどみないわたしに、テレビもつらい。父は難聴で会話も満足にできないから、テレビの音量はすさまじい。

 

 わたしは、ニュースとサッカー以外テレビをほとんどみない。最近とくに日本のテレビ番組と、テレビに出演するやつらが嫌いだ。日本のプロ野球も知らない。みない。父は、芸人が出演するバラエティーか、野球を好んでみている。わたしは2階、父は1階と住み分けているのだが、父の食事をつくるために下におり、キッチンに立たなきゃならん。室温30度、テレビがんがん。