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古い曲が気になる

マイルス・デイビスとジュリエット・グレコは、仲良しだった

2009-07-12 | 日記・エッセイ・コラム

 

Juliettemiles  マイルス・デイビスとジュリエット・グレコ

 エルビス・コステロがカバーした「She」は、フランスのシャンソン歌手、シャルル・アズナブールの曲だ、と、きのう書いた。

 「枯葉」は、1946年のフランス映画「夜の門」の挿入歌だ。イブ・モンタンが歌った。シャンソンのスタンダードとして好んで歌われ、とくに、ジュリエット・グレコの歌で人気があった。(日本でも人気がある曲だった)。作曲は、ハンガリー出身の作曲家、ジョゼフ・コズマ。作詞は、映画作家で詩人、童話作家、作詞家のジャック・プレヴェール。

 (ジュリエット・グレコとマイルス・デイビスはとても仲がよかった。パリで結婚した、ともいわれる)。

    ジュリエット・グレコ 「枯葉 Les Feuilles Mortes」 http://www.youtube.com/watch?v=n9Sfx3c7fR0

 この曲はアメリカにもちこまれて、英語の歌詞がつけられた。「Autum Leaves」 だ。いまもジャズのスタンダードとして愛され、演奏される。

 英語の歌詞を書いたのは、ジョニー・マーサーだ。ジョニー・マーサーは、キャピトル・レコードの創始者でジャズ・シンガー。そして、千曲をこえる曲を書いた大作詞家だ。「ムーン・リバー」「酒とバラの日々」は、ヘンリー・マンシーニと組んだ作品だ。

Johnny_mercer_48f63f3d0bca5  ジョニー・マーサー

 まえにもふれたが、ニーナ・シモンやダスティー・スプリングフィールドの歌でヒットした「行かないで If You Go Away 」は、シャンソン歌手、ジャック・ブレルの作品だ。ジャック・ブレルは、ベルギー出身だが、フランスで活躍した。シンガーで作詞作曲家、詩人。俳優で、映画監督だ。

 いまもジャック・ブレルの作品は世界中で愛され、カバーされている。スティングも「行かないで」を、原曲どおりフランス語で歌っている。http://www.youtube.com/watch?v=R0vomV6qtf8&feature=related

 Jacquesbrel ジャック・ブレル

      ジャック・ブレル 行かないで Ne Me Quitte Pas http://www.youtube.com/watch?v=RKMqCqjixyo&feature=related

                   

            

 わたしは、19才のとき、札幌大学を休学して、東京にでてきた。蒲田蓮沼のアパートに住んで、代々木にあった日ソ学院のロシア語中級のクラスに入った。(帯広でレコード屋になるすこしまえのことだ)。

 アパートは三畳間で、共同のトイレ・炊事場だった。その炊事場で、いつもインスタントラーメンをつくった。ある日、ラーメンをつくっていると、おなじアパートに住むタクシー運転手の奥さんがやってきて、電気ポットに水をいれ、黙って部屋にもどっていった。

 しばらくすると、奥さんは、「おにいさん、ソバばっかり食べてると、体こわすよ」といって、どんぶりに山盛りの、あたたかいご飯を置いていってくれた。

 いま、夜食のラーメンをつくっていて、突然、、そんな40年もむかしのことを鮮明に思いだした。(しかし……40年たって……生活は、初心に帰った)。

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 帯広「ふく井ホテル」のホームページが新しくなった。http://www.fukuihotel.co.jp/