Ommo's

古い曲が気になる

ライラック号は、オートバイ

2009-05-20 | 日記・エッセイ・コラム

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 突然、髪が薄くなった、と気づいたのは、30才のころだった。ヘルメットをかぶるようになったときだ。もう若くはない年になって、はじめてバイクの免許をとって、ホンダのGL400を買ったのだ。V型縦置き2気筒エンジンで、水冷、シャフト・ドライブ(つまり、チェーンではない)というオートバイだった。

 

 日高にツーリングにでて、鵡川で、ホンダ・ウイングGL400 を停めて休んでいると、「このオートバイ、ライラックによく似ているね」と、年配のひとに話かけられた。そのときは、この「ライラック」の意味がわからなかった。

 

 「いいオートバイに乗ってるね。このバイク、前が重くないかい? 俺もライラックに乗ってたんだ」、「ライラックとおなじだね。このバイク、吹かすと、右側に傾かないかい?」と、なんども、年取ったおっさんから話かけられた。そして、若いときにオートバイにのっていた父親に、1950年代に、ライラック号という人気のバイクがあったと教えられた。わたしの父親の世代は、まだ車ではなく、オートバイだ。バイクのことを話すと、やたらとくわしく、熱くなる。

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 ライラック号は、ホンダの社員だった伊藤正さんが独立して立ち上げた丸正自動車製造株式会社のオートバイだった。1955年の浅間火山レースで、ホンダ、ヤマハ、スズキなど19社が参戦したなかで、ライラック号が優勝した。縦置きVツイン、シャフト・ドライブ。高性能で、美しいオートバイだ。

 縦置きVツイン、シャフト・ドライブは、イタリアのモト・グッツィとおなじだ。http://www.motoguzzi.jp/

 ホンダ ウイング http://www.honda.co.jp/news/1979/2790410.html

 

 そんなわけで、ヘルメットをかぶって、髪の毛が薄くなったときから、短くしている。十年くらいまえは、スキンヘッドにしていた。頭の毛も、顔のヒゲとおなじスピードでのびる。スキンヘッドをきれいに維持するには、電気カミソリを持ち歩いて、一日何回か剃らなくては気持ちが悪い。けっこうめんどうなのだ。いまは、電気バリカンで数日に一回、1mmで丸刈りにする。床屋にいくことはない。

 

 西日本で、中国人が水源地の森林を買収しようとしていて、各自治体が警戒しているようだ。中国共産党の広報機関・朝日新聞やNHK、朝鮮の新聞・毎日新聞(TBS)は、もちろん報道しない。ただ産経新聞だけが記事にしている。

 

『日本国内の水源地に中国資本が触手を伸ばしている実態が明らかになった。この背景には、中国での深刻な水不足がある。その一方で日本国内の水源地は現在、約30年前の価格まで暴落していることも中国にとって買い時と映ったとみられる。世界各地では、水資源の獲得に向けて激しい争奪戦が繰り広げられており、識者は「国内の水源地を守るためには現在の法制度は未整備」と訴えている。』http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090512/biz0905122342041-n1.htm

Highway 61 Revisited Highway 61 Revisited

 いま、日本の、ロックというのをやる若者は、ボブ・ディランを聴くのだろうか? イギリスに、ビートルズのジョン・レノンがいるとしたら、アメリカのボブ・ディランこそ、20世紀を代表する偉大な詩人だろう。(わたしは、どうして、ボブ・ディランにノーベル文学賞を贈らないのか、毎年失望する)。

 ボブ・ディラン Like A Rolling Stone http://www.youtube.com/watch?v=xO0gSJGJ7Fs

 

 A Rolling Stone とは、まさに、いまのわたしみたいなやつだ。流れの中で転がる石。日本的表現では、根無し草、流れ者、浮浪者だ。いま、この歌は、わたしには、つらい。むかしはやりたい放題やって、親分づらしてたけど、いまは、根無し草の流れ者だろ。(ざまあみやがれ!)という歌が、この Like A Rolling Stone  という歌だ。

 

 No Direction Home  と、ボブ・ディランは、追いうちの言葉をかける。わたしには、つらい。「家の方向がない」、つまり、あんたにゃ、もう帰る家もない、だろ、と歌う。

The Freewheelin' Bob Dylan The Freewheelin' Bob Dylan

 ボブ・ディラン Blowin' In the Wind http://www.youtube.com/watch?v=ced8o50G9kg