The Way We Were |
中学一年生のとき、祖父の電気屋でシングル・レコードのエサ箱をあさっていて、聞いたことのない若い女性のレコードをみつけた。シングル盤の写真は、モノクロで、黒いタートル・ネックのセーターを着ていた。ちょっとジュリエット・グレコみたいな、フランスのシャンソン歌手の雰囲気の写真だった。そのシングルを聴いて、驚いた。ぶっ飛んだ、といっていい。まったく新しい表現だった。バーブラ・ストライザンドを聴いた最初だ。その曲は、ジャズのスタンダード、Lover, Come Back to Me だった。
http://www.youtube.com/watch?v=8oBKUIp1fKg
そして、すぐに「ピープル People」が発売になった。これには感動した。まわりはすっかり、「プリーズ・プリーズ・ミー」のビートルズの時代だったが、わたしは、バーブラ・ストライザンドが好きだった。学校帰り、祖父の電気屋によって、バーブラ・ストライザンドのレコードを聴いたものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=Bwppplxq0yo&feature=related
それから10年すぎて、わたし自身がレコード屋になっていた。1974年、映画「追憶 The Way We Were 」が大ヒットした。主演が、バーブラ・ストライザンドとロバート・レッドフォードだ。サントラ盤がよく売れた。やっと日本でも、バーブラ・ストライザンドの歌のすごさがわかったか、と思ったものだ。
http://www.youtube.com/watch?v=n-KPGh3wysw
この「追憶」の主題歌は、アメリカ音楽のプロフェッショナルたちがつくっている。作詞は、アラン・バーグマンとマリリン・バーグマン夫妻。ふたりは、この「追憶」と「風のささやき」(作曲は、ミッシェル・ルグラン)で二回アカデミー賞主題歌賞を受賞している。ノミネートはたくさんある。ミュージカル、映画、ジャズ、ポップス、かずかずの作詞作品がある。
作曲は、マーヴィン・ハムリッシュだ。「スティング」も「コーラス・ライン」も、このひとの作品だ。グラミー賞、アカデミー賞、エミー賞、トニー賞、ピューリッァー賞、すべてを受賞した作曲家は、リチャード・ロジャースとマーヴィン・ハムリッシュ、ふたりだけだ。
フランスの作曲家ミッシェル・ルグランの「風のささやき」は、映画「華麗なる賭」のテーマ曲だ。主演は、スティーヴ・マックインとフェイ・ダナウエー。ミッシェル・ルグランの、この曲の効果は、すごい。
トーキーの前、無声映画の時代から、音楽なくして、映画は成立しない。(無声映画のときは、弁士のバックで、バイオリンや三味線やアコーディオンやピアノなど、さまざまな楽器の演奏をこころみたようだ。ホラー映画は、恐怖をあおる音楽がないと、ただマヌケなだけだ)。http://www.youtube.com/watch?v=dAGGTVft5Lk
この映画、The Thomas Crown Affair は、1999年にリメイクされた。ニーナ・シモンの1965年の曲をつかっている。http://www.youtube.com/watch?v=Vr2vA88rHj0&feature=related
The Essential Barbra Streisand |
マーヴィン・ハムリッシュ.com http://www.marvinhamlisch.com/
アラン・バークマン&マリリン・バークマン.com http://www.alanandmarilynbergman.com/index.htm
バーブラ・ストライザンド・オフィシャル・サイト http://www.barbrastreisand.com/
バーブラ・ストライザンドと、ニール・ダイアモンドは、ニューヨークの同じ高校の合唱部だった、というので、ニール・ダイアモンドのサイトも http://www.neildiamond.com/