ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『ぼくのつくった魔法のくすり』

2006-07-20 05:58:10 | 息子と読んだ本のこと・児童書
ぼくのつくった魔法のくすり』ロアルド・ダール 宮下嶺夫

窓ふき会社のハチャメチャぶりに、すっかり魅了された親子が、次に選んだのが、この本だった。パソコン検索していて、小学校4年生の先生が、お勧めしていたのを読んだからなんだけれど・・・
・・・これは自分ひとりで読んだ方が楽しかったかもしれない。なにしろ、嫌な大人をギャフンといわせるためのエッセンスがきいた、全てがブラックな本だったから。
これを「大人」に読み聞かせてもらっても、どうなんだろう?楽しさ半減?
それでも、読み聞かせが当たり前になっている息子は、在りえない話に大喜び。読了までに、1週間かかってしまったけれど、あきることなく聞いておりました。

嫌味で、汚くて、意地悪なグランマ。
今日も、ジョージに意地悪を言い続け、命令します。
そこで、ジョージは、グランマをぎゃふんと言わせ、悪い所を治してあげる薬を作り出すことにするのです。材料は、もちろん、家の中にあるもの。ヘアクリームにママのマニキュアに家畜ののみとり粉。ペンキだって入れちゃいます。その他、ごまんと!!
出来上がった薬を飲んだグランマは、なんと!!!


最初から最後まで、正真正銘、ブラックユーモア。ここまでのブラック作品って、読んだことがない。なにしろ、ラストに、なんの救いもないのだ!
これ、ブラックユーモアを理解できないコチコチ頭が読んだら、ただの老人虐待?という作品なんだけれど・・・・・息子は、ゲラゲラ笑ってる。
お父さんが、魔法の薬を再現しようと奮闘する場面では、ジョージが入れた何十もの品物を繰り返していくのだが、なんと、入れ忘れたものをピタリと言い当てた!すごい集中力。信じられないラストも、すんなり受け入れたらしい。

はあ。でも、ちょっと感心した。子どもって、しなやかなんだなあ。
私ときたら、「ダールは何が言いたいんだ?」と、裏の裏まで詮索しちゃって、読み終わったあと悶々としてしまった。
ダールのブラックユーモア。実は、『チョコレート工場の秘密』が、一番、初心者向けだったのかもしれない。・・・・・友だちが、大人向けのダールもいいよと勧めてくれたんだけれど、まだ、その勇気がでない位の衝撃です。

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2 コメント

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Unknown (binca)
2006-07-20 08:40:31
うわ~ちょっとこれ、めちゃくちゃ私のツボにはまりました。

チョコレート工場の秘密の作者なんですか!あれもブラックでしたよね~。

映画で旧作もリメイク版も見ましたよ!

これは是非是非借りて読まなくちゃ!

そういえば、ピッピをやっと借りてまだ手をつけてないので早いところ読んでしまわねば!
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bincaさんへ (こもも)
2006-07-21 05:06:38
いやあ。かなりですよ!

グランマによる児童虐待もすごいけれど、だからって、それ飲ませちゃうの~?それ、言っちゃうの~?って、感じです。

こうなると、ピッピなんて、可愛く思えます
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