ぼちぼち日記

大切な日々のこと

『銀河鉄道の夜』

2007-09-22 22:08:00 | 息子と読んだ本のこと・児童書
『銀河鉄道の夜』 宮沢賢治

内容が難しいところになると、とたんに、あくび連発の息子くん。
面白いところは、目をキラキラさせて、自分でも読みたいと本をのぞきこむ。
わかりやすいね・・・君。

カンパネルラがいなくなってしまい、動揺するジョパンニに、セロのような声が話しかける所では、「意味がわからない!」が最高潮に達してしまった息子くん。両手で頭を抱え込んでしまいました。
・・・。頭を抱えるって、漫画の上だけかと思っていたけれど、本当にそうなる人っているんだな、なんて思いながらも、読み続ける母。
そして場面は、あの丘に変わったのでした。
とたんに、驚いた表情で、本をのぞき込む息子くん。

それは、それは・・・とても、ショックだったようでした。
「わけわかんない!」が、すべて、つながっただろうか?
わからないままかな。それも、またいいのかもしれない。

賢治の声に耳をすませた数日間。
不思議な銀河鉄道への旅でした。

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10 コメント

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様子が浮かびます (モリー)
2007-09-23 18:26:03
とってもよく分かる親子のふれあいのひとときですね。(いつも)
私も藤城清治さんの影絵の絵本を持っていますが、息子が小学生のときは訳わかんなかったみたいです。
でも、高3生となった今年の春、何気なく手にとって読んだら「ものすご~くいいじゃんこれ。感動した~。」としんみり言ってました。
こももさんの言うとおり、わからないままでもいいんでしょうねきっと。
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宮沢賢治 (るる)
2007-09-23 22:40:21
私は絵本になっている賢治を最近ちょっとずつ読んでいるのですが(フラニーさんに教えていただいた小林敏也さんのシリーズです)、いつかは銀河鉄道を一緒に楽しめるといいなーと思います。
息子くんの、感情に素直な様子が、ほほえましく思います。今わからないからこそ、またいつか読んでみたいと思うかもしれないですよね。
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賢治の世界 (マーガレット)
2007-09-24 06:29:37
子どもの頃ももうちょっと大きくなった頃も、どこがいいのか全然わからなかった賢治の本、そして世界観。今はとても大好きです。
とても素直な息子くん、今には今のわかり方があって、いつか大きくなった時にはその時のわかり方があると思います。本+人生だから。
ただひとつ お母さんに読んでもらった、おかあさんといっしょに読んだ、という思い出がずっとその本についてくると思います。
幸せだな、息子くん。
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モリーさんへ (こもも)
2007-09-24 09:41:16
素敵!
いつか、そんな会話してみたいなあ。(遠い目)
人生経験をつめばつむ程、なぜか、賢治を好きになりますね。なぜでしょうか。
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るるさんへ (こもも)
2007-09-24 09:50:02
るるさんの息子さんも、図工の教科書で「銀河鉄道の夜」に会う日が、くるでしょうか。
さて、息子は、どんな絵を描くだろう。
ちょっと楽しみですよー。

絵の具をにじませる技法の練習などをやっているので、たぶん、単元的には、「幻想的な絵を描く」という課題なんだと思います。
でも、今回、再読してみて、「銀河鉄道の夜」は、決して幻想的な絵じゃないと思いました。
図工的には、ぼかしの技法とかを活用して欲しいらしいのですが、銀河鉄道の色は、ぼかし・・・じゃないなというのが、私の感想です♪
もっと、凛とした、冷たい、はっきりとした色。
それが、私の感じたイメージでした。
それぞれの人の絵があるでしょうね。
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マーガレットさんへ (こもも)
2007-09-24 10:00:03
私も、全く同じでした。
妹が、小学生の頃から賢治が好きだったのですが、何が、そんなにいいんだろう?と、「不思議で仕方なくて。
私が、賢治の世界観を好きになったのは、つい最近です。
この世には、自分ではどうにも出来ない大きな力が存在することを経験し、ようやく、ようやく、賢治の作品世界を好きになりました。
不思議ですね。
賢治の世界は、年を経るほど、どんどんと奥が深くなっていくような気がして・・・生きてる?なんて、本気で思ったりします。
息子は、どんな風に、賢治と付き合っていくでしょうか。
すごく楽しみです。
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カンパネルラとジョバンニ (kotatsumikan)
2007-09-25 06:23:00
高校のときの現代文の先生が宮沢賢治のことがとても好きでした。
私も今ならわかるな。
我が家でも「風の又三郎」を読みました。そろそろ、「銀河鉄道の夜」にもチャレンジしたいです。
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息子くんと (jasumin)
2007-09-25 14:45:23
銀河鉄道の夜 だなんて、すごいなぁ。
羨ましいです。

その年齢でのわかり方、それでOKですよね。
そういう楽しみ方が とても素敵です。

私の銀河鉄道の文庫本は、父の書棚から持って来てしまったもので
すごく古くて、なかなかいいんですよ(笑)
入れている書棚も、何十年選手なので、
小さな小さな虫が ページの間からでてきたりもします(苦笑)
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kotatsumikanさんへ (こもも)
2007-09-26 10:24:43
「風の又三郎」。羨ましいな~って思いながら、ブログ見てました。
でも、息子の場合「わけわかんねー!」の場面が多いので、続けて読むと、賢治嫌われちゃうかな?と思い、しばらく間をあけることにしました。
私も、あの風の音を読みたいです!
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jasuminさんへ (こもも)
2007-09-26 10:28:01
わかる子は、わかるのかもしれませんけどね・・・
(息子は、ワカラナイと「ムンクの叫び」になるので、すぐに、理解度ここまでか!と判ります)

それにしても、お父さんの持っていらした本を読むって、すごく素敵ですねー。
小さな小さな虫!!!
いますよね!特に、文庫本!
あれ、なんていう虫なんでしょうか?
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