訪問リハビリマッサージ
東京在宅サービスのみなとです。
『温罨法』
前回の続きです。
何の続きかというと、
『温罨法』と『マッサージ』を
効果的に組み合わせ、驚くべき効果を
引き出した、ある事例
についてです。
施術をしたのは、
東京在宅サービス内で、
の異名を持つチーフマッサージ師の
【徳徳さん】
(↑勿論、みなとはこんな風にふざけた呼び方はしてませんが)
ある時、みなとは、お試しマッサージに
ひょこひょこ付いて行きました。
ご利用者様のお名前を仮に「Kさん」としましょう。
Kさんは80代の女性。
若い頃は、おそらくバリバリと働かれていた
そんなキャリアウーマンの先駆者のような方。
そんな方が、パーキンソン病にかかったのです。
(↑リンクはwikipediaへ)
どんな病気なのかは、
上のリンク内他さまざまな文献をご自身でお調べ頂くとして、
このKさんの場合、一番目立つのが、
アゴが胸についてしまって
頭を持ち上げることができず
呼吸も食事も難しい状態
になっていたことです。
前傾姿勢で頭が前に…
などというレベルではない。
さて、そんなKさんを見て、
我らがゴッドハンド徳徳さんは……
まずは、座っている状態で、
Kさんが自力でどこまで動かすことができるのか
の確認をしていました。
にこやかに納得した徳徳さんは、
次に、
ある方法で温めたタオルで、
肩、首、背中、腰
などをスリスリとこすって温め、
更に、タッピングというのでしょうか、
タンタタタタタタンタタタと、
リズミカルに指を動かして、
背中や首をマッサージしていきます。
みなとは内心
--ほほー、あんなマッサージの方法があるのかぁ
と思っておりました。
しばらく、そのような感じを続けていて、
また、同じようにKさんに自力で動かしてもらいます。
さっきより、少し、首が上にあがったかな?
という状態。
徳徳さんは、にこやかに納得して、
今度はKさんを仰向けに。
温めたタオルで、
お腹や足を温めて、
摩るようなマッサージ。
更に、そのタオルをおでこに乗せて、
肩や腕などをマッサージ。
再度、起こして座位にします。
そして、背中と肩をマッサージした後…
ちょうど時間にして
スタートから約20分後、
Kさんは、自力で、
首を持ち上げ、前を向いていました。
スゴイことです。
頭が下がっていて、
自力であげることができない人が
わずか20分後には、
自力で前を向けたのです!
え、すごさがわからない?
では、試しに、
自分で頭を可能な限り、顔を胸につけて
それで生活してみてほしい。
すでに高齢者でもあるわけです。
そのような首の状態だと、
飲み込むことも、
息をすることも大変だと
わかるでしょう。
ここに写真がないのが、非常に残念です。
(まぁ、デリケートな話題ですので、
写真を撮るわけにはいかないんですが)
自力で頭をまっすぐ上げ、
背筋を伸ばせるようになった
ただ、それだけですが、
しかも、マッサージによる一時的なものですが、
(病気ですから)
それでも、普段の生活自体が苦痛を伴っている
ご利用者さまとご主人様の悦びようは、
書きようがありません。
みなとは、そばで見ていて、
なんとすばらしい仕事なのか
と思ったものです。
マッサージと聞けば、
どっちかというと、
所謂、「慰安」と呼ばれる、
まぁ、「指圧」ですな、
それがイメージされます。
温泉宿とかでやるような、アレね。
でも、この医療マッサージというのは、
全く別のもの
ということがわかりました。
マッサージは上手いと自画自賛している
そんなみなとの素人レベルとは、
もう、
何というか、
質、技術、幅、感謝度、
そういったものが、
段違いであることを痛感したわけです。
うーむ、リハビリマッサージって
奥が深いなぁ。。。
おっと、長くなってしまいました。
残念!
では、また次回!
あなたに笑顔と悦びを。
みなとでした♪