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今日の筆洗

2023年03月24日 | Weblog
第二次世界大戦の独ソ戦はナチス・ドイツによる電撃的侵攻で始まる。ソ連が全面的反攻に転じたのはロシアのスターリングラード(現ボルゴグラード)攻防戦とされる▼ソ連の指導者スターリンの名を冠した工業都市を奪い、敵に心理的にも打撃を与えようとしたドイツ軍は一時、街の大部分を支配するが、陥落は果たせなかった▼接近戦が壊れた建物や地下室、下水道などで繰り広げられ「鼠(ねずみ)たちの戦争」と呼ばれた。補給に苦しんだドイツ軍は包囲され降伏。敗戦への道をたどる▼ロシア軍との激戦が続くウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトを、ウクライナのゼレンスキー大統領が訪れ、前線の兵士たちを激励した▼この地で続く攻防の結果が今後の戦局を左右するといわれる。街の大半をロシア軍が制圧したと伝えられ、一時は陥落間近ともみられた。大統領訪問はバフムト死守の意思表示だろう。供与されるドイツ製戦車を扱う訓練時間を稼ぐためにも、戦闘継続の意味はあると軍報道官は言っている▼スターリングラード攻防でソ連軍司令官は序盤の劣勢時、指揮官たちに「予備兵力を集め、敵を疲れさせるための時間を稼ぐのだ」と説き、「時は金なり」ならぬ「時は血なり」と語ったという。時計の針を進めるために流す血もあるのが、戦争の現実ということだろうか。それはバフムトでいつまで続くのだろう。
 
 

 


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