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今日の筆洗

2021年05月11日 | Weblog
 どうも、住宅街にカラスが増えている気がすると知人が教えてくれた。繁華街にいたカラスが住宅街に移動してきていないかというのが、この人の見立てである▼推理は続く。新型コロナウイルスの感染対策で繁華街の飲食店が時短営業や休業となっている。残念ながら、閉店に追い込まれた店もあるだろう。結果、カラスのエサとなる繁華街の生ごみは減り、これに見切りをつけたカラスが住宅街に目をつけた−とこの人は分析する。なるほど。在宅勤務や外出自粛で住宅街のごみはむしろ増えているか▼言われてみれば、自分の家の近くでもカラスが増えた気がしないでもない。データがなく、カラスの移動についてはなんとも判断できないが、鳥の中でも知恵の働くカラスのこと、そういう工夫もひょっとしてあるかもしれぬ▼つまらぬことを思い出した。カラスの鳴き声。カアカアやアホウがまず浮かぶ一方、万葉集では<児(こ)ろ来(く)とそ鳴く>▼「児ろ来」とは「あの人が来る」という意味だが、このご時世とカラスの引っ越しの話に「コロ(ナ)来」とか「コロ(ナ)苦」とかそれこそアホウな聞きなしをつい考えてしまう▼愛鳥週間である。コロナ禍で世の中は、野に山にと野鳥を気軽に見に行ける雰囲気でもなく、身近なカラスの顔が浮かんだ。人間ばかりではなく、おまえにもいろいろクロウ(CROW)があろうて。

 


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