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恋と嘘

2017年10月23日 | 映画
恋と嘘
を観ました。


少子化が進んだ未来の日本では“政府”が国民の遺伝子情報を分析し最良の結婚相手を“通知”する「超・少子化対策法」が施行されていた。
“政府通知”が来ると自由恋愛は禁止となるものの、遺伝子レベルでのマッチングシステムは功を奏し、“科学の赤い糸”と呼ばれ、幸せな結婚のかたちとして定着していた。
人よりちょっと優柔不断な仁坂葵は、通知が教えてくれる相手をずっと心待ちにしている女子高生。
そんな葵は、誕生日前日、幼なじみの司馬優翔に突然「好きだ」と告白される。
小さな頃からいつもそばにいてくれる心優しい優翔の気持ちに戸惑う葵のもとに、無口でミステリアスな高千穂蒼佑が政府通知の相手として現れる。
葵は蒼佑に心惹かれていくのだが…。


古澤健監督です。
青春モノ、純愛モノなどの印象がありますが、あまり高評価した作品はない気がします。
諸々、妥当にこなす印象です。

森川葵、北村匠海という今旬な主演ですね。
国の決めた相手VS幼なじみ、な構図の三角関係です。
設定が強いストーリーでちょっと不安感は強いですが。
その不安は的中な内容でしょうか。

まあそれはそうなるよな、と全部予定調和でしたが。
若干新鮮さを見出すとしたら恋敵とのやり取りに不穏感が無いところですかね。
普通に幸せカップルで別に前提の幼なじみの恋敵が無くても成立しそうなところでした。

逆にそれが欠点でもありましたかね。
幼なじみの恋敵が消えている時間帯が中盤にそこそこあって意外でしたが、
それが存在感を戻すのが強引過ぎて全然入れないというのがありました。

そこに取って付けたようなお約束の病気設定。
流石に感情移入するのは難しかったですね。
もう少し上手なテンポと作りで見せれば何とかなったかも知れませんが、
自分はなかなか入れなかったです。

そもそも前提の設定がよくわからなかったです。
誕生日に遺伝子上の運命の相手が知らされるのですが、
そうなると相手も同じ誕生日なのでしょうか?
このシステムの説明会は9月生まれの人、という月単位で行われていたので、
少なくとも相手は生年月が同じ人なのでしょうか?
その点で相手がかなり絞られてしまう気がしましたが。
男側はまた別の仕組みでなっているのか?
そこはずっと疑問のままで気になり続けました。

演出はベタで非常に初心者向けなテイストに仕上がっていると思いますが。
聞かれてはいけない話が、一番聞かせてはいけない相手に聞かれているパターンの多さは気になりました。
女子中高生向けな胸キュン演出でもあればもう少し良かったかもですが。

森川葵は元々主演をやるようなこのポジションなのがかなり疑問ですが、流石に慣れてきました。
それなりに可愛さは伝わりますし共感しやすいキャラはしていると思います。
演技も適度に上手で、どんな役でも違和感を感じさせない力は見事だと思います。

北村匠海は最近だと君の膵臓をたべたいが相当印象的ですが相変わらずいい雰囲気持ってます。
ヤンキー役からおとなしい男の子の役から普通の男の子の役まで見事にこなしています。
音楽活動含め、近いうちに彼の時代が来る予感がして仕方ないですね。

佐藤寛太は初めて認識したがイケメンだし演技も悪くなかったです。
こういう初めましてなイケメンがジャニーズじゃなかった時はもう劇団EXILEな時代ですね。
あまり下積み作品を認識せずにいきなりこのポジションの役で出会うので、
改めて事務所の力って大事だと思いました。
今後も活躍していくと思いますね。

チュートリアルの徳井義実が主人公にアドバイスをする重要な役でした。
下手なイケメン俳優を使うより嫌味が無くて良かったかも知れないですね。
どことなく田辺誠一がやるような役で、意外と今後その分野があるのかもですね。

ココリコ遠藤がチラッと出てましたが、勇気あるキャスティングだと思いました。

まあ作品としては強引な展開が気になりました。
そもそも原作が厳しいのかも知れませんが、もう少し上手に調理出来た気もします。
終盤の泣かせよう展開は結構厳しめでした。

実力派若手をもう少し大事に使って欲しかったですね。


そんなわけで4点。

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