メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

トゥルー・グリット

2011年03月28日 | 映画
トゥルー・グリット を観た。

震災の影響でずっと映画館に行けずにいたので久々の映画観賞でした。
基本的に割引サービスでしか見ないので昼しかやってない今はしんどいです。
しかしコーエン兄弟作品はどうしても見逃せなかったので行きました。

流石のコーエン兄弟映画、名画だったのでわざわざ遠くまで観に行ったかいがありました。

キャスティングの絶妙さ、独特の作風、
相変わらず一級品でした。

僕の好きな漫画スティール・ボール・ランの様な場面設定。

西部劇です。
父の仇を追って14歳の少女が伝説的な保安官を雇って、
さらに賞金稼ぎも加わり3人で旅をするロードムービーですね。

主役は一人で生きて行く強さを備えたマティ・ロスとい少女。
ヘイリー・スタインフェルドという娘が演じてますけど、
かなり良かったと思います。

素朴なルックス、健気で芯の強い少女を見事に演じていました。
めっちゃ応援したくなるキャラクターでした。

蒼井優さん風と思いました。

今後は逆に僕が彼女を追って行きたいですね。

ジェフ・ブリッジスは最近はトロン・レガシーで観ましたが
また全然違うキャラで、すっかりコーエン兄弟色に染まっていました。

口悪く酒癖も悪いが、本当に勇敢で強くて頼りになる。
そして根はとても優しい。
かっこいいというか渋いって感じです。

そう言えば僕の大好きなコーエン兄弟作品の「ビッグ・リボウスキ」も
ジェフ・ブリッジスでしたね。

今、ハリウッドのNo.1売れっ子俳優と言っても過言ではないマット・デイモン。
彼も非常にいい味だしてました。
最近非常によく見かけるマット・デイモンですが
何を観てもマット・デイモンというのが僕の彼に対する印象ですが、
今回は全然マット・デイモンじゃなかったです。

勇敢だが決して完璧ではなく、喧嘩っ早くてちょっと馬鹿。

でもスッゲェいい奴だったなぁと思わせてくれるいい役でした。

ジョシュ・ブローリンはノーカントリーに続いて出演してます。
マティ・ロスの仇役ですがいざ出てくると視聴者が想像してた程の極悪人じゃ無かったです。

近ごろジョシュ・ブローリンはウォールストリートなどいい作品でいい存在感を示してます。
今結構好きな役者の一人ですね。

序盤のマティが大きな川を馬で渡るシーンで既に涙が出ました。
広大な荒野を駆けるひきの画には心揺さぶられるものがありました。
ラスト、マティを助ける為に走り続けるマーシャルのシーンはサブイボでした。

久々に映画館に行って嬉しかったのもあるが
とても楽しんで観れて素敵な気持ちになれました。


そんなわけで8点です。


終わり方のあっさり感がジーンとさせてくれるんですね。

相変わらず映画ファンを喜ばせる映画を作ってれるコーエン兄弟でした。


(ネタバレ)
牧場主の娘、マティ・ロス(ヘイリー・スタインフェルド)は14歳ながら卓越した行動力と信念を持っている娘だった。
ある雪の夜、外出先で父の使用人だったトム・チェイニー(ジョシュ・ブローリン)が軽いいざこざから父を撃ち殺し馬を盗んで逃げてしまう。
悲しむ母に代わって遺体を引取りに行くマティ。
一人で父の仇を打つための準備をするという。
寝るところもないが信念があるので死体置き場で初日眠り、父の知り合いの家でいびきと寒さに耐えながら準備をする。

少ない資金で弁護士を雇い、それをネタに強気な交渉をして父に馬を売った馬売りから金と馬を手に入れる。

そして保安官にチェイニーを追うように頼むがそんな小者は追ってられないと断られる。
他の保安官の情報を仕入れてその中から勇敢で強いが飲んだくれのルースター・コグバーン(ジェフ・ブリッジス)を選ぶ。
マーシャルは犯人を銃殺した事件の被告として裁判を受けていた。
犯人を殺し過ぎだと世の中の評判は悪い。
しかしマティはそんなコグバーンを真の勇気(トゥルーグリット)を持つ者と信じて敵討ちを依頼する。

かたくなに断るコグバーンに根気強く依頼し、チェイニーの行き先に心当たりがあるというコグバーンと一緒に探しに行く約束をする。

そんな中マティの滞在先にテキサスから別の事件でチェイニーを追ってきた賞金稼ぎのレンジャー、ラビーフ(マット・デイモン)が現れる。
自分がチェイニーを捕まえると言うがマティはラビーフを信用せず険悪になる。

翌日マーシャルの元に行くがマーシャルは契約金だけ持って居なくなっていた。
マーシャルは危険だからとマティを追って一人で出発していた。

必死に追うマティ、大きな川の向こうには先に出発したマーシャルと何故かラビーフが居た。
マティはなんと馬で川に飛び込み二人の元へ執念でたどり着く。

言う事を聞かない生意気なマティにお仕置きをするラビーフからコグバーンはマティを助ける。

そうして3人で旅立つ。

ちょっとした会話で何かと衝突する3人。

うんざりしたラビーフは一人で追うと去っていってしまう。

チェイニーはネッドという悪党一味に加わったという。
偶然見つけた小屋には二人の男が居てコグバーンは銃撃戦の末二人を捕らえる。
その二人はネッドと待ち合わせをしていた。

崖の上からネッド達が来るのを狙撃の準備をして待ち伏せるコグバーンとマティ。
しかしそこにタイミング悪くラビーフが現れ直後に現れたネッド一味と争いが始まってしまう。
仕方なく狙撃でラビーフを助けるコグバーン。
殆ど倒すがネッドには逃げられてしまう。
その際にラビーフは舌と片腕を怪我する。

ラビーフの間抜けのせいでネッドを捕まえる唯一の機会を逃したと憤るコグバーン。

飲んだくれだすコグバーン。
再び揉めて、もう手がかりは無いから解散するという。

それに従うラビーフは大怪我したしテキサスに帰るという。
今までの罵倒してきた事を謝罪して、ネッドと真正面から戦った貴方は真の勇者だと涙ながらに引き止めるマティ。
狙撃するコグバーンは卑怯だと。
しかしラビーフは去ってしまう。

翌朝、川に水を汲みに行ったマティはなんとそこでチェイニーと遭遇しチェイニーの腹に銃弾を浴びせるが捕まってしまいネッド一味に連れていかれる。

ネッドはマティを人質にコグバーンにこの地を去れと言う。
マティを助ける為にコグバーンは去っていく、ネッドは望遠鏡でそれを確認する。

ネッドはチェイニーも置いていってマティとチェイニーは二人きりになってしまう。
そこにラビーフが現れチェイニーを殴ってマティを助ける。

マティの銃声を聞いて戻ったラビーフとコグバーンは二人でマティを助ける為にコグバーンが去ったと思わせる芝居を打った。

そして下の草原ではネッド一味四人とコグバーンの決闘が始まる。
見事3人を倒したコグバーンだが落馬して銃を持ったネッドの前で絶体絶命のピンチ。

しかしコグバーンに散々銃の腕を馬鹿にされていたラビーフが350メートル以上はあろうかというその丘の上からネッドを狙撃してコグバーンを助ける。
しかし息を吹き返したチェイニーに岩で殴られてしまう。
ショットガンを持ったマティがチェイニーを撃ち殺す。

しかしその衝撃で後ろに吹っ飛んだマティは深い穴に落ちて上がれなくなり、毒蛇に噛まれてしまう。
駆けつけたコグバーンがラビーフの手を借りてマティを穴から助けだす。
蛇に噛まれたというのでラビーフに礼は後でするといい、マティを乗せて馬で走る。
ひたすら荒野を走る。
一日中一切休まず走る。

壮大な自然、美しい夕日、満点の星空を朦朧とした意識の中で観るマティ。
馬がかわいそうだから休ませてというマティの言葉を聞かず走らせ続けるコグバーン。

遂に走れなくなって倒れる馬を銃殺して自らマティを抱えて荒野を走るコグバーン。

医者の小屋の前で倒れるが何とかマティを助ける事が出来た。

25年後。
毒蛇に噛まれた翌日、右腕を切断したマティはコグバーンを探し続けていた。
コグバーンは一晩中マティに付き添ったらしいがそれっきり会えなかった。

結婚もせずに暮らしたマティ。
コグバーンから手紙が届く。
サーカス団と一緒に旅をしているという。

そこを尋ねるが3日前にコグバーンは病死したという。
コグバーンの墓を参るマティ。

ラビーフとはあれっきり会えなかった。
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