情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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裁判員制度では記録はどのようになされるのか~電子速記制度とは?

2007-12-16 09:07:01 | 適正手続(裁判員・可視化など)
 修習生のころ、速記官が速記用タイプライターをパソコンにつないでいるのを見て、不思議だなぁと思ったことがある。ワープロよりも早く正確に変換できるという。法廷で指の動きを見ていると確かにワープロよりもタッチが少ないように見えた…。いま、裁判員制度が導入されようとしているいま、この電子速記が大きな話題になっている。

 裁判員制度は連日開廷なので、その日法廷で行われたことをその日のうちに確認しながら、翌日に向けた準備をしなければならない。そういう意味では、法廷で何が行われたのか、特に証人尋問で証人がいかに答えたか、ということを正確に、早く記録することが非常に重要になる。

 冒頭のパンフレットを作成した「裁判所速記官を守り、司法の充実・強化を求める会」によると、最高裁は当初、音声認識による入力を実現することで対応しようとしたが、まだまだ、音声の識別能力が十分なソフトは開発されていないという。そこで、最高裁は、映像や音声を録画・録音したDVDを交付することで証人尋問調書に代えようとしているという。このDVDに検索機能を付すことで対応しようとしているらしい。

 しかし、ちょっと考えれば分かるが、調書になっていれば、目ですっと確認できるが、いくら検索機能がついていても、証言をもう一度確認するとなると、結構時間がかかる。しかも、何箇所も同じ用語が出てくると、再現したい場所を探すだけで時間がかかってしまうかもしれない…。

 そこで、冒頭の電子速記の出番だというのだ。電子速記は、最高裁がまったく採用しようとしないため、速記官が自らソフト(はやとくん)を開発し、普及したもので、現在、94%の速記官が利用しているという。会議などで同時速記の実績もあり、即日に調書を作成することは十分に可能らしい。
 
 問題は、最高裁が、音声認識入力の実現を目罪しているため、電子速記についてて、検証すらしようとしていないことだ。驚いたことに、最高裁から支給されるのは電子化に対応していないタイプライターであるため、速記官は自腹で対応版を購入しているような状況らしい。

 裁判員制度の導入はもう間もなくだ。それなのに、その日のうちに調書が作成される目処が立っていないような状況でいいのだろうか。

 最高裁が、公正な裁判の実現という目的に向け、メンツを捨てた的確な対応をするように期待したい。

 ◆なお、パンフレット全文は、NPJ(News for the people in Japan)の「資料」コーナー(トップページの下の方)に掲載されています。

 ◆はやとくんフォーラムのご案内→http://kimi-koni.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_44df.html



★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
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