情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

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カナダのメディアリテラシーに学びたい~ここまでやるか…

2008-05-27 05:45:01 | メディア(知るための手段のあり方)
 カナダは米国の隣国でいながら、社会保障などが充実したすばらしい国だと聞いている。なぜ、そういうすばらしい国にすることができたのか、その一つの答えがメディアリテラシーにあると思う。
 
 カナダでは、メディアを読み解く授業が熱心に行われており、たとえば、湾岸戦争で、イラク軍兵士がクウェートの病院で、保育器から新生児を取り出して放置して殺したという戦争開始前のアメリカ国内で流されたニュースについて、実はクウェート政府と米国の広報制作会社によるねつ造だったことなどが取り上げられているという。

 さらに、客観的な報道にもプロパガンダが紛れ込んでいることの説明がされ、プロパガンダを読み解くための手順が次のように説明されているという。

第1段階 意図を解釈する
 プロパガンダのメッセージが受け入れられた場合、利益を得るの誰か?

第2段階 ニュースの重要度を判断する
 その報道は、ニュース番組や新聞記事のなかで重要度の高いものとして扱われているか?それとも軽視されているか?

第3段階 テクストを読み解く
 その報道は、特定の考え方に賛同を示しているか?

 いずれも、上杉嘉見さんの「カナダのメディア・リテラシー教育」で紹介されているものだが、このような教育が義務教育段階で行われることによって、報道に対する接し方は日本とはずいぶん変わってくるのは当然だろう。

 いわば、カナダの教育は、政府はあなたたちをだますかもしれませんよ、という教育、日本の教育は、政府は信用できますよ、という教育。どちらが、本当に市民にとって有利な政府をする意欲があるかは明白だろう。

 騙されるかもしれないという認識をもって、政治に接することで、政治に対する評価は厳しくなる。そのような厳しい評価に耐えた党が政権を取る…すばらしい。

 まだ、読み始めたばかりだが、カナダの教育には学ぶところが多いように思う。


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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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6 コメント

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Unknown (呟き尾形)
2008-05-27 18:21:34
こんにちわ。呟き尾形と申します。

>カナダの教育には学ぶところが多いよ
>うに思う。
 blogの記事を読んでそのとおりだとおもいました。
 もし、視聴者側が、メディアテラシー教育がなされていれば、もっとさまざまな問題が改善されるのではないかと想いました。
…、だから! (田仁)
2008-05-27 20:50:11
確かに凶悪犯罪なんだけど、長崎市長暗殺犯が厳罰化の流れって、何か、オズワルドとか思い出してしまいます?マフィアも不要!みたいな?まあ、裏がある!って思って居るからでしょうが。
そう言えば久間さん、ずっと出て来れない…。
戦争広告代理店 (ゴンベイ@オルタナティブ道具箱)
2008-05-28 20:34:18
ボスニア紛争では、米国の広告代理店が「セルビア=悪」というイメージをつくり出した事実があることを思い起こします。

ドキュメント 戦争広告代理店 - 情報操作とボスニア紛争 高木徹 講談社
講談社:http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2750961
Unknown (カルマ)
2008-05-31 15:07:48
仰るように、日本はメディアリテラシー教育(或いは同様の訓練を得る機会)が少なかったように思います。
が、
>日本の教育は、政府は信用できますよ、という教育。
というのには些か疑問が。
というのも、私(三十代前半です)が公教育を受けた時代は全く逆で、学校の先生というのは「政府は信用できません」と教えるのが主流でしたから。
うむ (ss)
2008-05-31 21:01:14
読みましたが カナダの教育が日本よりはましかもしれませんが うまくいってない面も多く ちょっとべたかなと 住んでいた者としては思います この本の意図を解釈するのも必要かと。
「>政府は信用できません」 (田仁)
2008-06-01 14:55:08
W.W.Ⅱ突入の経過が無謀であった以上、ソレを無かった事にする教育の方が危険では?健忘症で。
どうしてもソレが嫌なら、タイムマシーンを発明して、歴史的事実を変えてから言えば説得力があるのでは?ま、実行は難しいだろうけど。
チャレンジ精神です。

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