情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

「被害者遺族からあなたへ~私たちは死刑に反対する」…ぜひ、ご一読を!

2009-07-26 17:13:44 | 適正手続(裁判員・可視化など)
いよいよ、裁判員制度による裁判が実際に始まろうとしている。そう、8月3日には、東京で初の裁判員裁判が始まるのだそうだ。重大事件だけに死刑の選択が迫られることも少なくはない。そして、選択の際、被害者や被害者の遺族のことが頭に浮かぶはずだ。素直に考えるならば、厳罰に処してやりたいという気持ちが芽生えるのは当り前だろう。しかし、それだけで死刑の選択をしてよいのだろうか?被害者遺族が死刑を望むのは当然なのだろうか?死刑が選択肢となる裁判の裁判員になる方にぜひとも一読してほしいのが、小冊子「被害者遺族からあなたへ~私たちは死刑に反対する」だ。

 この小冊子は、【米国に本拠を置く国際団体「人権のための殺人被害者遺族の会」(Murder Victims' Families for Human Rights: MVFHR)のホームページの、『被害者の物語』(Gallery of Victims' Stories)からダウンロードして翻訳・印刷されたもの】を中心にまとめられている。


 冒頭の写真で紹介したケースのほか、裁判で厳罰を求める遺族の声だけが取り上げられる実態、遺族に対し死刑を求めるよう検察官に迫られる実態などが書かれている。

 この小冊子を翻訳した「死刑を止めよう」宗教者ネットワークは、【家族を殺人事件で失った遺族は、誰でも死刑に賛成するものだ-という思いこみは、どこの国でも常識となっている。だが、皆さんがこれから読むページには、そうした思いこみに挑戦するアメリカの殺人被害者遺族たちがいる。この本に登場する遺族たちは、母や父、夫、子どもを亡くした人たちだが、自分の物語を語って、なぜ死刑に反対しているかを説明する。かれらが死刑反対の立場に至った体験や信念はさまざまだが、一致して明言しているのは、遺族にとって死刑は、正義の実現も心のけじめももたらさないということだ。】とこの小冊子の意義を説明している。

 1冊100円+送料。希望者は、必要な部数、送り先の住所・氏名・電話番号を明記の上、 「死刑を止めよう」宗教者ネットワーク(e-mail:pyopyo@m78.com)までe-mailで申し込んでほしいとのことだ。

 詳しくは、http://www.kiwi-us.com/~selasj/inochi/text2009/2009-04-28.htmlまで。



 






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