ひどい話です。もはや米国はやりたい放題。【パキスタンのムシャラフ大統領が米CBSテレビに対し、01年9月の米同時多発テロ直後、対テロ戦争に協力しなければパキスタンを空爆するとアーミテージ米国務副長官(当時)が脅していたと語った。アーミテージ氏は「空爆で石器時代に戻る覚悟をしろ」などと「極めて無礼な調子」(ムシャラフ氏)で協力を迫ったという】(毎日←クリック)
まぁ,脅されただけましかも,小泉のように問題性も分からず,しっぽを振ってばかりいるよりは…。
記事は次のように続けている。
【ウサマ・ビンラディン容疑者ら同時テロを実行した国際テロ組織アルカイダの幹部は当時、アフガニスタンの旧タリバン政権に保護されており、タリバンはパキスタンの情報機関などと密接な協力関係にあった。01年10月に米軍が開始したアフガン攻撃で同政権は崩壊し、ビンラディン容疑者らはパキスタンとの国境地帯に身を隠したとされる。
CBSによると、ムシャラフ氏は、米側の要求はパキスタンの情報長官に伝えられたと説明。アーミテージ氏は、対タリバン作戦のためアフガン国境に近い基地の米軍への提供を求め、拒否するなら「空爆され、石器時代に戻る覚悟をしろ」と発言したという。発言の時期は明らかにされていない。
これに対しアーミテージ氏は、引用された表現を使ったことは否定したものの、強く協力を求めたこと自体は認めたという。ムシャラフ氏は「国益のために行動した」と説明。パキスタンはその後タリバンと断交し、米国の対テロ戦争に協力した。ブッシュ米大統領はパキスタンを「重要なパートナー」と評価している。】
ならず者国家っていうのは,こういう国のことを言うのではないのかい,安倍さん。北朝鮮よりもよっぽど危険じゃない,断固闘ってくれないか?
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まぁ,脅されただけましかも,小泉のように問題性も分からず,しっぽを振ってばかりいるよりは…。
記事は次のように続けている。
【ウサマ・ビンラディン容疑者ら同時テロを実行した国際テロ組織アルカイダの幹部は当時、アフガニスタンの旧タリバン政権に保護されており、タリバンはパキスタンの情報機関などと密接な協力関係にあった。01年10月に米軍が開始したアフガン攻撃で同政権は崩壊し、ビンラディン容疑者らはパキスタンとの国境地帯に身を隠したとされる。
CBSによると、ムシャラフ氏は、米側の要求はパキスタンの情報長官に伝えられたと説明。アーミテージ氏は、対タリバン作戦のためアフガン国境に近い基地の米軍への提供を求め、拒否するなら「空爆され、石器時代に戻る覚悟をしろ」と発言したという。発言の時期は明らかにされていない。
これに対しアーミテージ氏は、引用された表現を使ったことは否定したものの、強く協力を求めたこと自体は認めたという。ムシャラフ氏は「国益のために行動した」と説明。パキスタンはその後タリバンと断交し、米国の対テロ戦争に協力した。ブッシュ米大統領はパキスタンを「重要なパートナー」と評価している。】
ならず者国家っていうのは,こういう国のことを言うのではないのかい,安倍さん。北朝鮮よりもよっぽど危険じゃない,断固闘ってくれないか?
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控え目に言って、米国内では非常な卑劣漢と受け取られる行為。
アーミテージリポートなどは日本の外交政策に大きな影響を与えている。ジョセフ・ナイ、マイケル=グリーンなどのそうそうたる有識者を代表してアーミテージ氏は活躍しています。最近メディア露出が増えてきて、ちょっと心配ですが
まぁ、氏も恫喝によって、”戦争を回避できるなら程度”でそういう発言をしたので、批判は甘んじて受けるものだと思いますけどね。
こういうことをありうることだ…と解説するのが大人の判断だっていうような風潮が現状追認人間を増やしていると思いますよ。
イラク開戦のときに,イラクは9・11と関係ない,イラクには大量破壊兵器はない,などということが分かっていたら,日本の世論はどうなっていたでしょうか?
いま,上のような事実が分かったにもかかわらず,当時の日本政府の決定を疑問視したり,現在のイラク状況を変えるべきだという人が少ないのは,なぜなのでしょうか?
それがポル=ポト派の台頭を招いたことへの反省もいまだに無いわけですね、あの国には。
・聞き流すことを肯定しておりませんし、そもそもそのようなことが明確化すれば処断するべきだということは指摘しております。しかし、現状においてこのような政治が横行してることは過去の歴史が証明しているのですから、驚くほどのことでもありません。
>そもそも,”戦争を回避できるなら程度”って,どことどこの戦争を指しているのですか?
・当時のパキスタンはタリバンとの関係は現在の「北部同盟」政府より良かったのです。ヘタにパキスタンを刺激すれば、パキスタンは十分タリバン支援になるような環境でした。それを踏まえて、アーミテージ氏が恫喝したという見解です。現実、アフガン戦争当初、パキスタン国内では、アメリカ軍排斥行動が置き一触即発の危機さえありました。事態をアフガン(タリバン政権)と国際社会という限定的な対立構造にし、パキスタンをこちら側に引き込む措置として、否定しえないことだということです。それとも、パキスタンもアフガンと同盟して、戦火が拡大したとしてもそれは座視するしかないのでしょうか?外交的予防措置で済むならば、戦争よりも被害が少なくて、よりベターだと思いますが
>イラク開戦のときに,イラクは9・11と関係ない,イラクには大量破壊兵器はない,などということが分かっていたら,日本の世論はどうなっていたでしょうか?
愚問です。そもそも、イラク戦争の大義は国連決議1441であり、その決議に至る過程において日本も関係しています。同時に、911事件に寄らずとも制裁措置は実働していた背景を鑑みれば、911事件のお話はあくまでもオプションでしかないということです。簡単にいえば、より分かりやすい大義として大量破壊兵器と911事件を持ち出したアメリカですが、それが崩れても、法理的な介入は否定しきれないということです。このお話はブログでも機会あればやるべき事柄だと思っております。(イラク戦争そのものには反対であっても、それを断定的に否定するだけの論理形成ができない、というスタンスです)
>上のような事実が分かったにもかかわらず,当時の日本政府の決定を疑問視したり,現在のイラク状況を変えるべきだという人が少ないのは,なぜなのでしょうか?
・これの回答も簡単です。911事件ではなく1441決議における戦争の正当化理論であるわけで、それを否定する論理がないということです。そもそも、911事件の有無に関わらず、アメリカの海外出兵は疑問視されることが多いわけで、その中でどのような論理構築が行われるのか?という部分で日本政府も同盟国であるアメリカへの協力体制を模索するわけです。同時に、疑問視したとして変えられない現実(アメリカの圧倒的な人的物理的パワー)を抗う意識が低いからでしょう。自分はイラク戦争否定の論理を湾岸戦争以来の国際法の失効確認によって行うスタンスですが、どうしても100%の否定ができないのです。
>現在のイラク状況を変えるべきだという人が少ないのは,なぜなのでしょうか?
・日本も自衛隊派遣や一部のNGO構成員の活動でイラクの状況変化に貢献していることでしょう。しかし、政治的な事象は我々が介入するべきではないものです。自律他尊の国際政治において、不用意に介入することは避けるべきであります。対象国の要請による支援活動という枠組みを守ることで最大限の支援を行う。これが日本に出来うる最大限の貢献だということです
しかし、文章長いな。もっと端的に言えないのかな・・俺(`・ω・´)
もし、先制攻撃戦争が合法なのであれば、クウェートへのイラクの侵略戦争も合法に成らざるをえません。
このような無法な侵略戦争の論理構築によるイラク、アメリカ双方の侵略戦争に対し、各国の国際社会は明確に反対し、民主主義運動していくことでしか国際平和は実現しないのではないでしょうか。
アメリカのアフガニスタン戦争についても報復戦争であり、報復戦争を国際社会が許さない民主主義運動を盛り上げて行くことでしか国際平和は実現しないのではないでしょうか。報復戦争は死刑執行と同じです。ゆえに、論理構築も同種同根です。
最後に問題となるのが、専守防衛の自衛戦争ですね。これと日本国憲法の関係が今、政治の中心問題となっていますが、要するに、抑止力論と日本国憲法と国際社会における集団安全保障体制の関係の問題ですね。
そうだとおっしゃるなら,ぜひ,分かりやすく教えて下さい。
おとろしいですねー。アメリカ政府さん、早く人間になってくださいね。あんたら妖怪人間でっせ。
まず、当時の中東情勢を鑑みる必要があるわけですが、湾岸戦争からの事態を経緯を説明するべきだと思います。
湾岸戦争はイラクがクウェートへの侵攻によって制裁行為がより軍事的(憲章7章の43条)に移行したわけですが、湾岸戦争によってイラクはクウェートから撤退するに至ったわけですが、その後もフセイン体制の大量破壊兵器に関する疑惑は存在し続けたのであります。(イラクは正式に大量破壊兵器の保有を宣言していた過去があるのですが、それはあまり知られてないようです)。その国際的査察においてもイラクの不誠実な行為が存在して周辺諸国への不安要素になったわけです。もちろん、湾岸戦争の背後にイラク国内の圧制などの課題を残し続けていたわけです(湾岸戦争の講和条約である国連決議678の遵守に反している行為であります)
同時に、湾岸戦争以後の経済制裁措置(査察受け入れの停滞などの問題を根拠とする)に英米だけで行っていてその効果が疑問視された背景があります。フランス・ロシアなどは国連決議による制裁措置を受け入れず、イラクとの関係を軍事的、原油市場的な部分で深化させていたなど、アメリカの国益問題になりかねない要素を抱えていたわけです。特にイラクの原油取引がドルベースからユーロベースに移管する、中東のドミノ理論の壁だったイラクを民主化することで中東の和平プロセスに乗せたかった、米軍再編を控えてサウジ駐留米軍の撤退を鑑みて、イラクへの駐留地移転など、アメリカにとっては、かの地での戦争行動には、国際戦略上の大きな価値があったわけで、それらを鑑みれば、911事件はイラク戦争を早める要因にはなったとしても、避けられない戦争であったと思われるからである。同時に、バース党の危険性は米国にとってはシリアバース党との連絡性の問題と絡んで大きな問題であり、ロシア・フランス・中国系の武器(軽火気)の売買ルートになっていたイラクは中東の安全の障害だったわけで、背景的には、どの道、介入していたと思われます。その正当性を確保しえたのが、国連決議1441であり、これもおそらく意図して決議した草案だったと思われます。
(また長いな・・国連決議1441はブログで必ず取り上げます。その時にまた詳しいお話をしたいとは思っております。)