情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

もしもヒトラーが画家として成功していたらアウシュヴィッツはなかったろう~橋本勝政治漫画再生計画208

2010-05-05 07:11:55 | 橋本勝の政治漫画再生計画
【橋本さんのコメント】
表現をするということは、食べるとか寝るとは別の意味で
人間の本能といってよい。
ナチスドイツの独裁者ヒトラーは若き日、画学生であった
画家になることが望みであったヒトラー
彼がその望みどおり画家になれていたら20世紀の歴史は
どうなっていただろうかという仮説をもとにつくられた
秀逸な映画が『アドルフの画集』である
結局、ヒトラーは絵の道を断念し
アジテーターの才能を生かし、政治家として
国家の最高権力者の地位にのぼりつめる
はっきり言って、若きヒトラーの描いた絵は上手くない
そのうえ彼自身の内面が表現されていないので実に
退屈な絵で、これでは画家としての成功はまず無理である
絵では自己表現できなかった彼が政治の世界で
自己表現してみせたのがナチスドイツであり
その表現の究極こそがアウシュヴィッツであったのかもしれない
もしも、それがキャンパスの中だけにとどまっていたならば
それはグロテスクにしてシュールな絵画の傑作となったかもしれない
彼に自己の内面をしっかり見つめそれを表現する力があったならば
アウシュヴィッツという20世紀の最悪にして最大の悲劇は防げたかも…
そんなことを思わず考えてしまった映画が『アドルフの画集』であった


【ヤメ蚊】
橋本さんは映画の解説でも知られています。
橋本さんが、『アドルフの画集』をはじめ、ホロコーストの問題をとりあげた映画を描いたイラスト展が福島県のアウシュヴィッツ平和博物館で5月31日まで開催されています。
ぜひ、ご覧ください。
http://www.am-j.or.jp/schedule/100324.htm






【ツイッターアカウント】yamebun

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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
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