情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

パチスロの闇と闘う鹿砦社社長、二審も名誉毀損で有罪判決

2007-03-02 01:16:58 | メディア(知るための手段のあり方)
 神戸新聞によると、【西宮市の出版社「鹿砦社(ろくさいしゃ)」による名誉棄損事件で、名誉棄損罪に問われた同社社長の被告(55)=同市=の控訴審判決が二十七日、大阪高裁であった。古川博裁判長は懲役一年二月、執行猶予四年とした神戸地裁判決を支持し、被告の控訴を棄却した】という。

 この事件は、【判決によると、被告はプロ野球・阪神タイガースの元スカウトの長女(49)=同罪で有罪が確定=と共謀。元スカウトが神戸市内のビルから転落死したことについて、当時の球団職員の実名を挙げ、殺害にかかわったとする内容の書籍を販売するなどした】(同紙)というもの。

 これに対し、被告は「言論弾圧に当たる」として、無罪を主張していたが、【古川裁判長は判決理由で「被告が元スカウトが殺害されたと信じる相当の理由はなく、名誉棄損の故意が認められる」とした】(同紙)。

 しかし、名誉毀損事件の最大の争点は、阪神の元スカウトの記事ではなく、パチスロメーカーのアルゼの問題点を指摘した記事の方だ。それにもかかわらず、神戸新聞はそれに触れていない。

 この事件のポイントは、共同が伝えている【また03-04年、パチスロ製造会社「アルゼ」の経営手法を批判する書籍などに、アルゼ役員の私生活に触れる記事を載せて名誉を傷つけた】という部分だ。

 鹿砦社が発行した速報(画像で引用したもの)によると、【警視総監が天下りした上場企業は、社会的に断罪されたサラ金大手「武富士」とアルゼしかありません】という。
 
 そこをスルーした記事を書いても仕方がない。

 確かに鹿砦社は行儀のいい雑誌社ではないし、時に差別を後押しするような記事を書いたりもする。しかし、パチスロに切り込んだ記事自体の評価はほかの記事とは離れてなすべきではないのか?

 明日、自分たちが弾圧されないように、鹿砦社を支援するべきだと思う。







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