情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

報道規制にテレビ・ラジオ局は抵抗するのだろうか…

2005-08-30 23:59:42 | メディア(知るための手段のあり方)
総務省が戦争中の国民保護計画(案)について意見を募集している。http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/050824_4.html同計画は、テレビラジオ局の報道の自由を奪いかねないものとなっているように思えるので、その点について、意見を提出するつもりです。
 
計画案の全文は、http://www.soumu.go.jp/s-news/2005/pdf/050824_4_keikaku.pdfにあります。

その7頁に、まず、【2 指定公共機関の自主性の尊重その他の特別な配慮】とのタイトルのもと、【各機関は、放送事業者である指定公共機関及び指定地方公共機関が国民保護措置として実施する警報等の放送、避難の指示等の放送及び緊急通報の放送に関し、放送の自律を保障することにより、その言論その他表現の自由に特に配慮するものとする。また、指定公共機関及び指定地方公共機関がその業務について国民保護措置を実施するに当たっては、その実施方法等については、国及び地方公共団体から提供される情報も踏まえ、武力攻撃事態等の状況に即して自主的に判断するものとする。】と一見、報道の自由に配慮した格好となっている。

しかし、【4 対策本部長による総合調整】というタイトルのもと、【大臣官房総務課は、対策本部長による総合調整が行われた場合には、総合調整の結果に基づき、所要の措置を的確かつ迅速に実施するよう努めるものとする。】となっているのが、問題だ。計画には、「総合調整」とは何か?、その権限は何か?が定義されていない。ということは、総合調整という名のもと、大臣官房総務課がテレビ・ラジオ局に一定の内容の報道を強制することが可能となりかねない。その場合、軍部の謀略で始まった事件であることが判明しても、相手から攻撃を開始したという情報を流すよう強制されることになる可能性がある。

総合調整とは何か?権限は何か?明確にするよう求めたい。

同計画の全体的な問題点は、http://d.hatena.ne.jp/kitano/20050826に詳しい。

シンディ・シーハンTシャツ作られたそうです!

2005-08-30 23:36:02 | 有事法制関連
《Cindyさんの活動が広く知られるようになってきたのだろうか?TBを頂いた、ヤメ蚊さんのブログ「情報流通促進計画」をみてその気になって、Tシャツを作ってみた。》http://www.pianocraftwork.com/mt/archives/000179.htmlすごい!すごい!販売もあり?!いままでネットオークションって使ったことないけど、出品すると、結構、いけるかも!!!
その後の情報:http://blog.goo.ne.jp/harumi-s_2005/e/da28188b6d6c3ed98ef92501df99b59a

八代議員が立った…小泉の策謀に対する1人の大きな反乱~そして小泉はただの嘘つきおじさんに

2005-08-30 07:45:48 | そのほか情報流通(ほかにこんな問題が)
八代英太氏がついに立った。小選挙区での立候補を取りやめたとき、何らかの密約があることは予想されていたが、八代氏は、自民党から比例代表東京ブロックへの名簿登載を示唆されて、いったん出馬を取りやめ、小泉純一郎首相から「おれを信じてくれ」と励まされたことを明らかにしたたうえ、28日、小泉首相の「名代」が来て「支持率が低下しつつあり、全国から(郵政民営化反対派を公認する)特例は許せないという声が寄せられ、名簿登載はできない」と言われたことを打ち明けた。そして、自民を相手に小選挙区で立つこととした。http://news.goo.ne.jp/news/kyodo/seiji/20050829/20050829a1460.html?C=S小泉が公明党と手を結ぶためには郵政民営化反対派を優遇することも辞さないという姿勢をとったことは、まさに、小泉が行っている郵政民営化反対派つぶしと矛盾する。このような相反することを平気でやる人間、それが小泉だ。

http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=71000003&sid=ajSaruKJYhU0&refer=politicsに党首会談の詳細が掲載されている。

――自民党は八代英太前衆院議員を比例代表候補とすることを見送ったようだが。
首相:「八代さんと私は親しいんだ。しかし親しいからといって、今まで障害者問題に熱心に取り組んできたから高い評価をしている。『できたら立候補を断念して協力してくれないか。いずれ郵政問題が片付けばまた一緒に協力できるのではないか』という話をしていた。しかし反対した方は公認しないということでご理解いただきたいということだ」

――最初から約束はなかったということか。
首相:「ええ。『信頼関係を保っておこう。いずれ郵政問題が片付けばまた一緒に協力できるのではないか』という話をしているのであって、公認とはまた別の話だ」

大嘘つきである。八代英太氏がなぜ、小選挙区での立候補を行うことにしたのか、約束があり、それが破られたから、というほかないではないか。


ちなみに増税について、
首相:「私の在任中に消費税を上げることはしないが、将来、国債にかなり大きな部分を依存している財政を考えると、どこで財政を改革するかだ。どこに国民に負担を求めるかは、消費税のみならず、法人、個人に対する負担についての議論が出てくると思う。そういう議論を今後大いにすればいい」
「私の在任中は、行財政改革をしなければならない。税制負担を減らすためにも郵政民営化を実現したい。税制改革というのは幅広く、国民がそれぞれを支え合うのが望ましい。一部分を狙い撃ちするつもりはない。あるべき財政改革の道を進むべきだ。今のように足らざるところを国債発行に頼っていくのは健全なことではない」
つまり、自分は人気を失いたくないから、増税しないが、自分が総裁を辞めたら増税しますよ。でも、増税する次の政権までに衆院選挙はないから、今回自民党に入れる人は、増税することを了承したことになりますよ、と言っているわけだ。実にふざけている。本当に増税が必要だと思うなら、自分の政権で責任持ってやるって言うべきだ。