サブタイトルは創刊記念「国華」130周年、朝日新聞140周年。
国華なんて右翼系か、と思ってしまいますが、調べると朝日新聞出版会発行。
現在も発行が続いている雑誌としては最も歴史が古く、創刊の中心人物は岡倉天心、高橋健三。
その後、資金面での行き詰まりから朝日新聞創業者の村山龍平以下に売り渡した、が歴史。
でも、「金は出すが、口は出さず」だったそうです。
などがバックグラウンド、展示が等伯「松林図」、若冲「仙人掌群鶏図」、光琳「八橋蒔絵螺鈿」雪舟「四季花鳥図屏風」…
これは行きますよね ^^;
最後は北斎から明治期の劉生までだそうで。
訪問のタイミングは前期だなあ、と開催直後に伺いました。
先ずは仏像、一木造りがどう中国から伝えられてきたか、
その中には鑑真和尚の存在も含まれていましたが、が次第に和の様式に置き換えられていく様が近畿各県のお寺に残された重文クラスの像、今回は薬師如来中心、で展開される。
水墨画もそうね、明の時代の有名どころ(基礎知識が無いのでこういった表現でごめんなさい)が海を渡り、
それを模写するところから始まり、雪舟、そして上述のように狩野派、等伯と連なり、
また着色画も同じ流れで、若冲登場となる。
まあ若冲さんって古今東西最高の画家かも、ですな。
鶴の羽の表現なんて凄いの一言です、それが探幽や中国人画家の同じモチーフってまあ日本人がコピーしているのではありますが…、と並べて展示される贅沢さの中で痛感します。
個人的に目を引いたのは狩野元信が雪舟の描いた、オリジナルが中国画家有名どころの絵を更に模写した作品。
これが企画展タイトルの語るところなんですね。
等伯さんの語る必要もない「松林図屏風」もこのコンテクストの中でプロッティングされました、圧巻でしたが。
更に会場進んで、
反則技 ^^;、と叫んだ「洛中洛外図屏風 舟木本」、ご存知国宝、岩佐又兵衛作。
他にも彼の作品が2点出ていて冒頭紹介のオールスターキャストの中でも異彩を放っていました。
こんなに近くでゆっくり拝見するに初めて、楽しい😻
時間ギリギリまでたっぷり楽しませて頂きました。