こんにちは。
後藤ゼミナール4年及川です。
7/12(水)〜7/18(火)までのチーム呪物の活動を報告致します。
今週は、先週行った現地取材で得られた情報から各自で調べ物をしたり、追加調査を行ないました。
そして、7/18(火)にZoom上にて各自の現状を報告し、一次案完成に向けて作品の具体的な方向性について話し合いました。
①新宿駅構内の広告(担当 : 及川)
まずは、新宿駅構内の東西自由通路に面した巨大な広告についてです。
作品化する写真では、大勢の人が広告に群がり写真を撮影する様子が描かれていましたが、私たちが先週行った取材時には足を止める人がほとんどいなかったという対比が焦点となりました。
理由として挙げられたのは、作品となる写真が撮られたのは話題性のあるアイドルグループの最後のCDリリースのための広告であったことでした。この地にある巨大な広告がもたらした事象であるとともに、人気なコンテンツにより全国各地から人が訪れ、SNSによって拡散されているからこそ起こった現象なのです。
そこから見えてくることは、広告は今や商品を買ってもらうという目的だけでなく、興味を持った人が写真を撮影し、SNS上で拡散することを期待しているということです。広告を見ること自体が人々に体験として価値が見出され、早朝から一日中人が集まっていたと言えるでしょう。
この知見をもとに、広告がもたらした東京現象を考察していきたいと考えます。
②水道橋駅付近のお茶の水分水路(担当 : 松原)
次に、水道橋駅付近に存在するビジュアル性に富んだお茶の水分水路についてです。
担当の松原は、分水路の歴史や役割について様々調べたようでした。当初生活用水への活用のために作られたこの分水路は、今や河川の氾濫を防ぐ災害防止の役割を果たしています。
それにもかかわらず、目を引く設計をしていることや、足元にある水路に今現在は水が流れていないことなど分水路という理由だけでは説明できないことが多くあります。
作品の方向性としては、分水路の役割に着目し、資料をもとにこの分水路の謎を追求していくとまとまりました。
この分水路は東京水道局が管理しているとのことでしたが、取材が難しいことが予想されます。そこで、松原は神田川のクルーズに参加しその地に詳しい方に取材を試みています。取材結果をもとに話し合いを重ねる必要がありそうです。
③京急品川駅のホーム(担当 : 玉井)
最後に、京急品川駅ホームの乗車位置に施されている整列乗車のための色分けについてです。
当初のレポートから私たちは、複雑な整列ルールに人々が困惑しているのではないかと予想していました。しかし、先週の取材時には、多くの人で混雑する時間帯にも関わらずほとんどの人が自分の並ぶべき場所にスムーズに整列している様子が見て取れました。
そのため、帰宅ラッシュでサラリーマンが多い時間帯とその他の時間帯を比較するなど、京急品川駅に慣れているサラリーマンが多い時間帯と慣れないその他の人々が多い時間帯では整列にどのような違いがあるのかを調べる案が出ました。
また、この整列乗車のための色分けは京急品川駅に限ったことなのか、はたまた一般的に取り入れられているものなのかも調べる必要があります。
通勤により混雑する品川駅の様子が、この乗車方法を取り入れることでどのように変化したのかを、時間、場所など様々な観点から知るために鉄道関係者へ取材したいところです。
このように、調査の報告をもとにそれぞれ意見を出し合うことで各自一次案作成に向けて今すべきことを明確にすることができました。8月頭のゼミ合宿まであと2週間ほど。各自のさらなる調査と、チームでの共有を重ねて少しでも完成度を高めていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
文責 : 及川 穂乃佳