教育を受ける権利(第26条)について。
ここでは選択肢ウに関する判例が重要ですね(判例では,無償が求められるのは授業料のみ)。
「問題」
教育を受ける権利に関する次のアからウまでの各記述について、最高裁判所の判例の趣旨に照らして、正しいものには○、誤っているものには×を付した場合の組合せを、後記1から8までの中から選びなさい。
ア 憲法第26条の規定の背後には、特に、自ら学習することのできない子どもは、その学習要求を充足するために、教育を自己に施すことを大人一般に対して要求する権利を有するという観念が存在する。
イ 教育の具体的方法や内容に関して教師に認められるべき裁量には、おのずから制約がある。自分の考えと異なるとして教科書を使用しないで授業を行ったり、全員に一律の成績評価を行ったりすることは、教師の裁量の範囲内とはいえない。
ウ 憲法は、義務教育の無償を規定している。そこで無償とすることが求められているのは、授業料と教科書代のみであり、文房具代や給食費等就学に必要な一切の費用まで意味するものではない。
1 ア○ イ○ ウ○ 2 ア○ イ ○ ウ× 3 ア○ イ× ウ○
4 ア○ イ× ウ× 5 ア× イ ○ ウ○ 6 ア× イ○ ウ×
7 ア× イ× ウ○ 8 ア× イ × ウ×
(平成25年度司法試験 短答式公法系科目 第10問)