特定行政書士 徳能ブログNEO

特定行政書士とくさんのちょっと得するかもしれないお話  
シーズン2

憲法で1問(54)

2012年06月22日 00時55分00秒 | 憲法過去問

 今年の司法試験の短答式の憲法からですけど,これなんかは行政書士試験の一般知識(政治)問題に近いですね(というよりも,行政書士試験の一般知識の政治問題等がべースになっているのでしょうか?・・・)。

 行政書士試験の一般知識の政治問題では,政党や選挙制度にからんだ問題が出てくることがありますのでこういう問題も検討しておくといいかもしれません。

                「問題」

 選挙制度に関する次のアからウまでの各記述について、それぞれ正しい場合には1を、誤っている場合には2を選びなさい。

 ア 小選挙区制の下では、二大政党化への傾向が生じ、そのいずれかの政党が議会の過半数を占め、政権が安定する可能性が高くなる。他方で、議席に反映されない死票が多くなり、国民の間に存在する少数者の意思が議会に反映されにくくなる。

 イ 比例代表制の下では、死票が比較的少なく、有権者の様々な意思が議会に反映されやすくなる。他方で、一つの政党が議会の過半数を占めることが相対的に困難となり、小党分立を招き、政権が不安定になるおそれがある。

 ウ いわゆる中選挙区制の下では、一つの政党が議会の過半数を占め、政権が安定する可能性が高くなる。他方で、同一政党から複数の候補者が同一選挙区に立候補する結果、小選挙区制と比べて死票が生ずる確率が高くなる。

     (平成24年度司法試験 短答式公法系科目 憲法第13問)