特別支援をカガクしたがるカワムラのブログ

応用行動分析学(ABA)、障害福祉、特別支援教育など、個人の考えとして書きます。ブログは極めて気楽な執筆態度です。

ガールスカウトに見る行動分析学と教育 トークンエコノミーシステム、動機付け操作、

2020年03月14日 | 行動分析学

社会教育団体等、学校以外でソーシャルスキルトレーニングの機能を有しているところは意外と多く、仕事とメインの研究の隙間でたまに調べています。

以前、ガールスカウトの活動を見学させて頂いたのですが、優れたシステムがたくさんありました。

例えば、活動の達成等によって「バッジ」が授与されるシステムがあります。
これは行動分析学のトークンエコノミーシステムに近い構造であり、複数の標的行動を含む比較的複雑な活動・課題の完了に対し、「野外料理」「暮らしとまち」「ライフプラン」など、カリキュラム毎にあるバッジを付けることが許されます。

バッジは「技能帯」と呼ばれる勲章ホルダーのような帯とともに身に着けるので、ファッション要素もあるかもしれません。

さらに「バッジをつけているお姉さんは何でもできる↔カッコいい」という構造であるため、バッジそのものにも、獲得された知識や技能にも強烈な動機づけ操作がなされる可能性があります。

また、「テンダーフット」「ブラウニー」「ジュニア」「シニア」「レンジャー」のように年齢に応じた段階構造と各々に向けたプログラムがあり、裁量を広く確保しつつも発達段階に応じた系統的な学習がプランニングされています。特別支援教育の分野における生活単元学習や自立活動との親和性の高いカリキュラムも多数発見。

資格・研修制度を概観すると指導者側の養成システムも相当なもので、非営利事業ながら継続性に優れていることが分かります。

この手の教育システム、公教育と連携させたらすごいことになるんじゃないかな、と思い、ワクワクしています。



※ボーイスカウト関係はどのようなシステムなのか気になります。関係者の方、ぜひお話聞かせて下さい!



 

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