七尾の一本杉通りで開催されている「花嫁のれん展」へ行ってきました。
花嫁のれんは、幕末から明治時代の初期の頃よりの、加賀藩の能登、加賀、越中の風習です。
花嫁がお嫁入の時に「花嫁のれん」を持参し、花婿の家の仏間の入口に掛けられます。
花嫁は、のれんをくぐり、先祖のご仏壇にお参りをして、嫁ぎ先の家の一員となります。
我が家は、旧富山藩の地域なので、私は花嫁のれんを持っていませんが・・・。
以前から、七尾の花嫁のれん館に行きたいと思っていたので、友人と出掛ける事にしました。
今回は、自家用車では無く、公共交通を乗り継いで出かける事に・・・。
ちょっとした「大人の遠足」気分です。
我が家からは、行は、地鉄バス→あいの風鉄道→JR七尾線で七尾に行き、
帰りは、高速バス→あいの風鉄道で帰ってきました。
富山駅からは、バスは1時間5分も時間があり、家族に迎えに来てもらいました。
一本杉通りでは、蝋燭屋さんや、お醤油屋さん、呉服屋さん、和菓子屋さん、乾物屋さん等の古い家屋を眺めながら、家々に掛けられた花嫁のれんを見学しました。
曳山行事「でか山」の組み立ても行われていました。
ついつい財布の紐も緩んで、お醤油屋さんで「めんつゆ」、乾物屋さんで「いしる漬けのお魚」、和菓子屋さんで「でか山のお菓子」、店じまいされるお仏壇屋さんで「敷物」と、通りの端まで行くまでに両手一杯のおみやげ物。
お昼は、久しぶりに廻らないお寿司屋さんで、美味しい七尾のお寿司。
その後は、「花嫁のれん館へ」
明治から令和までの花嫁のれんを見せて頂きました。
松竹梅、鳳凰、宝船等の伝統的な図柄はもちろん、最近は好きなお花や描いて欲しい図柄でデザインして、一年がかりで友禅染の花よめのれんを作られる方もおられるとの事。
加賀百万石の伝統にうっとりしました。
本当に楽しい一日でした。