過労死予備群の「食から笑顔になる生活」

夜討ち朝駆けで仕事する日々。忙しくとも自分なりの手間をかけて、美味しく笑顔になる生活を志します。

盆石を学ぶ (開業3周年イベント)

2015-08-17 20:47:51 | 旅日記

★飛び込み記事です★

この8月に開業3周年を迎えたザ・ゲートホテル雷門。お客様への感謝、浅草の街への感謝を込めたイベントが、三日間、もたれていました。
日本を発信するイベントは3つ、紙芝居に和菓子作り、そして盆石体験でした。
私が育った家の床の間にも、黒い塗り盆に、岩や白砂が、山河をみせていました。遠い日の風景が、蘇ってきて、この得難い機会を楽しませてもらうこととしました。

◾️和州遠山流盆石◾️
教えていただくのは、和州遠山流盆石とのこと。奈良発祥という意味で、和州が筆頭に。
この日は、家元五世 三冬庵 森村茜石様と、お二人のお弟子さんが教えてくださいました。
黒い盆に石、砂で流転の世界観を表現する盆石は、古くからの嗜み、大宮人も武士も、それぞれの流派が続いていて、現在も三百を超えているとのこと。(こののち、帰宅後、様々な流派の作品を見ていく中で、私の記憶に近かったのは、遠州流と思いました。茶と造園に名を残す小堀遠州の世界でした。)

この日は、年かさのお弟子さんが説明を、お若い方が模範をみせてくださり、その後、自分たちも体験するという、贅沢な段取りでした。

写真1。先ずはお道具を教えていただきます。雁の羽根で砂をすくい、払うこと。石は特別に形を選ばれ、磨かれていること。色砂は、季節を象徴すること、などを、興味深く聞きました。



写真2。石を立てる。止め石をうつ。地砂を打つ。
黒い盆に、選んだ主となる岩を置くことから、盆石は始まります。「石を立てる」と呼ぶことは、想いを現す様な印象を受けました。
主となる石に対して、小さな黒石、ないしは色石で「とめ石、留め石か?」を打ちます。急に風景が起きてくるのは、大小の比較がされるからか?と、面白くみました。
石に添う形で、色砂を配します。砂を撒くと言わず、「砂を打つ」といいます。
色砂は季節を象徴します。少しく明るい翠は春を、くすんだ橙色は秋を、くすんだ白は冬を。黒の砂は夜ですが、その中でも輝きの違う物は、違う印象を与えます。



写真3。白砂で、ススキを現す。
銀の曲線をもつ黒文字のような匙で、白砂を取り、重ね打ちして、ススキを現してゆきます。
奇数で打つことは、とめ石にも通じる、日本の約束と思いました。



写真4。帽子様セルクルで月と雲を現す。
呆然とみとれて、写真がありません(苦笑)。
つば広帽子の頂点を抜いたような赤銅の器具を置き、雁の羽根で白砂を重ねて打っていきます。得心したなら、そのセルクルに似た器具を、一息に引き上げます。くっきりした輪郭の月が現れます。
さらに、砂を打ち、雲行きや風を現していきます。表情が深まっていきます。



写真5、完成。永遠は無く、崩し、消えゆく…。
模範の完成です。月夜にススキが静かに揺れています。優しい気持ちの方なのだろうと思ったのでした。
こうして仕上げた盆石は永遠では無く、全て崩して、元の箱に戻していきます。砂はふるって分けていきます。
諸行無常と呼ぶか、生々流転と思うか、いや、虚空蔵(虚空は蔵である)から形を引き出すと考えるか。
自分を見つめ、対話する、豊かな時間…あるいは自分と対峙する、厳しい時間であったかもしれません。

ドイツ由来の箱庭療法を思い出し、洋の東西を超えて、心象風景を捉える人の知恵に感嘆しました。


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ランチにはデザート♪

2015-08-17 19:38:30 | 旅日記
★飛び込み記事です★

デザート・プレートに緑茶のカクテル。乙女なプレートに、こちらが照れております(笑)。
チーズケーキにアラザンの星、クリームブリュレ、ヘーゼルナッツのアイスクリームにガレット、苺。乙女に、チーズ・ボードに盛り付けられて(笑)。
楽しく食しました。
この後、楽しみにしている、学びの時間が待っているのです。
■R、ザ・ゲートホテル雷門13階


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遅く起きた休日ランチ♪

2015-08-17 19:25:21 | 旅日記

★飛び込み記事です★

浅草の縁側で風に吹かれて、きれいな白ワイン、焼きたてクロワッサンにエシレ・バターを楽しんだ優雅な朝を過ごしました。
あくまでも、リラックス。何もしない贅沢を貰いました。

さてお昼(笑)。
しっかりごはんの家人は、焼き魚定食を所望。おうっ、届いたのは御膳でした(笑、写真1)。
鯛の切り身をこんがり焼いて。海老にアボカドを合わせた和え物は、胡麻油の風味の活きた和の美味しさに。南瓜は軽くマッシュし、青みの和え物を完備。ストウブご飯にお味噌汁に香の物。しっかり食す昼食を堪能したようです(笑)。

半面、日頃と違って、動いていない私は小さな美味しさを所望(笑)。外ごはんならではの有り難さです。
カッペリーニでひんやりトマト・パスタを所望しました。通常、冷パスタはメニューにありません。いけないワタクシ(笑)。
フェデリーニなら!ということで喜福シェフが、工夫してくださいました。
■フェデリーニ、トマトとモッツァレラとバジルのひんやりパスタ(写真2)
わぁ、エディブル・フラワーを飾られて、ベールを纏ったよう。きれいなシンプル・パスタ。
トマトにひと仕事して甘味と香をのせてあって。うん♪ ひんやり&ちゅるん感のある、夏のパスタでした。ベースにモッツァレラを仕込み、パスタが冷えて固まりにならないような工夫も、嬉しい一皿でした。
■R、ザ・ゲートホテル雷門13階 (台東区雷門二丁目)


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浅草の縁側

2015-08-17 18:15:27 | 旅日記

★飛び込み記事です★

ザ・ゲートホテル雷門三階には、浅草の風に吹かれ、町のざわめきを聞くことが出来るテラスのある客室があります。
ビルの側壁に張り出すテラスは、地面からの視線は遮るので、気後れする事なく、街を眺めている事ができます。観光のための街だけでなく、そこに暮らす人の素顔を、ふんわりと魅せてくれる場所。



板張りの床は素足に心地よく、アクリル壁に頭を寄せれば、スカイツリーと目が合う(笑)。
雷門通りのアーケードより、位置が高いことで、自分は守られていて、そして、自分の不躾な視線で、誰かを傷つけもしない場所です。
夜のテラスに布をひいて横になれば、自分を取り巻いて、風が動いていくのに、驚かされました。
浅草の縁側で、風の揺り籠に揺られているよう…。静かな寛ぎがある時間でした。



そして浅草ならではのパフォーマンスの舞台裏に遭遇することも(ニッコリ)。
清潔な、現代の浪人は、スマートフォン片手に、自分の出番を待っていました。
非日常と、日々の暮らしが重なる街、浅草。それを体感する場所です。
◾️ザ・ゲートホテル雷門 (台東区雷門二丁目)


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