朝から落ち込み

　朝の外来に行って、早速“ガクッ！”、いつも診てた方に進行性疾患が潜んでいた。本人からの訴えは、即ち、自分で変とはそんなに感じてなかったようで、気づいてなかった。
　私も、いつもの部分しか診てないことが多く、全体が見えてなかった。
　毎回、全体を診るのは無理。でも、この結果はやはり“ガクッ！”と感じて、初めの数人の方には気合いが抜けそうだった。
　前を見つめ直して行くだけ。
　研修医はやや遅め、私が子連れのママさんを診てる時に来る。
　子供の行儀が悪く、ごそごそだけでなく、引き戸を閉めたり開けたりうるさくて話が聞こえにくい。
ママさん「そんなことしてると、怒られるよ。」（オマエさんが怒ったれ）
　こんなんでそんな子供が止めるわけない。
　「にいちゃん、静かにせ～や」とかますと“ギク～ッ”、これ以上は泣くかもと少し待ってると、後の補助してる方がワザワザ子供を見に行ってくれた。
　そこまでしなくても良いのにと思ったが、診療を先に進めるためにそのまま、任せる（ママさんの仕事のハズ）。
　その後、この患者さんに説明などをしてるとき、何故か気が抜けて、「ごめん、力抜けてもた。」とボケで終了。
　このガキさんのおかげで、朝の“ガクッ”から抜け出せた、謝々。
　研修医はこの“ワールド”から何か学べた？内心“アホ”と思ったかもしれない。
　午後、この研修医と昨日予定の臨時鎖骨下静脈穿刺。比較的順調で成長、安堵。
　このガキさんの御陰、立ち直れていなかったら、この鎖骨下静脈穿刺に気合いが入らず結果微妙。

※　錆びたイチロー、何とか立ち直ってくれはみんなと同感。