顎口虫症？

　今日の外来のとある患者さん。
　腹部にしこりのようなモノがあるという訴えで来られた。
　聞くと、最初は何か、かゆいような感じで、その後、筋（スジ）のようなモノを触れるようになって、上の方に上がってきている。
　そして、その上は痛いようなと言われる。
　まとめると、腹部にかゆい感じがあって、その後、その辺りから皮下に筋のようなモノを触れて、上に延びて、筋の先にはスジはないが、何となく押すと痛い感じで来られた。
　腹部で上方に、病変部が延びていって、後にスジ状のモノ、索状物を進行方法に触れていくということから、病変源は上に移動していると考えられ、脳細胞を回して、ようやく、もしかしたら、皮下を虫が動いていってるのかもという考えにたどり着いた。
　その先に、自分の頭に思い浮かぶのは“顎口虫”位しかない。
　皮下のエコー検査をしようと思ったが、今日は検査できないということで、残念ながらここで断念。
　昼食時に、考えを再度まとめ上げて、他の外科を受診するように連絡した。
　顎口虫症なんて、見たこともないから、頭に浮かんでこないのは当然で、急な朧（おぼろ）の学習結果を期待しておこう。

※ 秋葉所、横綱“Ｋ”の負け方は、余裕がない。