特許男

特許最前線で活躍する熱き弁理士達による本音トークのブログ!

顧客志向&現場主義

2006-02-27 | 特許男(弐)
 既に告知がありましたとおり、本ブログも今月末をもって終了することとなりました。ご愛読者の皆様、若輩弁理士のたわごとにお付合いいただき、誠にありがとうございました。

 本ブログを始めた(弐)にとっての直接のきっかけは、実を言うと弁理士会のポイント性導入の話です。この業界にありがちな、「誰が得してる、損してる」といった内部問題のためのエネルギーの浪費には正直辟易としており、もっと前向きな刺激を与え合い、有意な議論を行える場として、ブログという手段を思い立った次第です。

 特許男(壱)と(弐)に共通するポリシーは、「顧客志向」と「現場主義」に集約されると思います。格好ばかりもっともらしいことを言うのではなく、現場で真剣に顧客と向き合い、ボトムアップで実績を積み重ねることこそが、弁理士のできる社会貢献であり、弁理士のプレゼンス向上につながるものであると、確信をもって日々の業務に取組んでいます。そういった我々の思いについては、まぁ、これまでの記事である程度は表現できたのではないかと思っています。

 このブログでは、なるべく本音を語りやすくするために、匿名とさせていただきました。この匿名性を活かして、さらに参加者を増やして前向きなことを語り合うコミュニティ作りをできれば面白いとも考えていたのですが、最近になって匿名ゆえの問題点もいろいろ感じるようになっています。様々な意見を持たれる方に読者層が広がってきたこと、それに対して我々の側から投稿する記事にもなかなか配慮がしにくくなってきたことから、かなり記事が書きにくくなったと感じるようになっています。また、「顧客志向」にも「現場主義」にも関係ない、「誰が得してる、損してる」といった、本ブログのポリシーから外れた内部問題に議論が展開してしまうケースが現れるようになってきており、運営上の限界も感じることが増えてきました。こうしたことから、方向性を失ってダラダラ続けるよりは、ポリシーが明確な今のうちに打ち切るほうが良いのではないか、と考えた次第です。

 最後に、特に若手弁理士(弁理士志望者を含む)の皆さんに一言。皆さんの才能やエネルギーは、より広いフィールドで、前向きの方向に解き放つように、是非とも意識的に努めて欲しいと思います。そうは長くない人生で、矮小化されたイシュー(業界や組織の内部問題)に拘って限りある時間とエネルギーを浪費することは、自分にとっても、社会にとっても得策ではありません。
 お時間の都合がつく方は、是非、3月10日のオフ会でお会いしましょう。では。