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『センター試験英語リスニング合格の法則』木村達哉

2006年04月04日 | 英語リスニング
 
本書は灘高キムタツこと、木村達哉先生のテキストの実践編です。基礎編に関しては以前コメントしました。本書の最大の特徴は、センターリスニングの大問4に的を絞った対策本ということです。解説の丁寧さは基礎編から踏襲されていますが、問題のレベル自体はぐっと上がっています。

全体で10日間で仕上げるということになっておりますが、これは以前、木村先生からコメントをいただいたように、灘高では高2からすでに基礎編を始めているようで、本書を利用する生徒は決して10日間で仕上げようとしてはなりません。ただ、基礎編が14日、こちらが10日で合計24日、ほぼ一ヶ月ということなので、まぁ実態に近くなってきていると言えます。

さて、実際の記述ですが、他書に類のない『大問4限定』ですので、さすがに行き届いています。よく“5W1Hに注意”とはどの本にも書いてありますが、本書は『聞き取れた日付、曜日が直接解答に結びつくとは限らない』と問題例を挙げて注意を促します。

以下『複数の情報を理解する』『Q&A選択問題対策』『論理展開を理解する』と見出しは抽象的ですが、アドバイスはすべて実際の例題をもとにした非常に具体的で、実践的なものです。いくつか挙げておきましょう。

★ここではhighest temperatureの数字だけを拾い聞けば良い★(部分に集中する拾い聞きのテクニック)
★設問にimmediately after dinnerとあるので、dinnerという語の前後に注意★(時系列の情報)
★難解な固有名詞が出てきても慌てない。ここではBognor Regisという固有名詞が登場しているが、その前後で説明されている★(論理展開)

他にももちろんたくさんあるのですが、私も常に生徒たちに忠告している内容でしたので、印象に残りました。ここまで書くかと感心するくらい配慮されています。その上、英語教師ならいくら強調しても良い、論理展開に必要な接続詞、および接続詞的な副詞が巻末にまとめられているのは高く評価できます。

欲をいえば、せっかく良い最後のまとめですから、それをさらに充実して欲しかったことと、「3Sメソッド」復習用のまとめの課があれば、受験生にとっては安心して達成感を得られるのではないかと思います。さらにドラゴンイングリッシュの竹岡広信先生の著書もそうでしたが、日本語との違いを明確にしようと、カタカナを多用されていますが(Zurich は日本語では「チューリッヒ」だが「ヅァリク」と発音する。のように)ぜひ発音記号も付していただきたい。もう一点、私の持っているものでは、p43下の方の【e】は発音記号の誤記だと思われます。次回修正されたい。

全体的には気合の入った一冊で、質、量ともしっかりしていますので、センター対策としては、基礎編と併用すればOKでしょう。これなら売れているのもうなずけます。東大編に関してもまた書きます。

灘高キムタツのセンター試験英語リスニング合格の法則 (実践編)

アルク

詳細


http://tokkun.net/jump.htm

『センター試験英語リスニング合格の法則』木村達哉
アルク:95P:1470円
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6 コメント

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大問4 (genio)
2006-04-04 21:49:07
長文リスニングはただ聞けば良いというわけではないんですね。勉強してみようかな。
灘の木村です (キムタツ)
2006-04-09 10:42:51
ご紹介いただきましてありがとうございます!

嬉しいです。

あとご指摘いただいた箇所ですが

アルクの担当者に伝えます。

確かに誤記ですね。ありがとうございました。



コメントありがとうございます (VIVA)
2006-04-09 11:59:00
genioさん:読書に精読と乱読があるように、リスニングにも、『丁寧に聞く』勉強と、『たくさん聞く』勉強があります。本書はある程度の基礎訓練をした後のレベルを想定していると思われます。



木村先生:コメント恐縮です。基礎編はともかく、このレベルを勉強する生徒には発音記号などのご要望を聞いていただけるとありがたいです。ページ数や編集の手間があるのでしょうかね。
Unknown (キムタツ)
2006-04-09 19:23:14
VIVAさん

そうなんですよね。編集はともかくとしてページ数の問題が

どうやらあるみたいです。



僕の本とは関係なしに・・・ですが、

どの程度の高校生が発音記号を知ってるんでしょうね?

僕のブログで一度聞いてみようかなと思っています。

Unknown (高山玲子)
2006-09-17 19:00:06
とても今日的な話題を硬軟取り混ぜた内容で大学受験というより使えるリスニング教本という感じがします。灘高生はともかく授業の中でこのレベルの指導はなかなかされないでしょうから 地方公立の受験生でこれが聴き取れるようになれば かなり気が楽になるでしょう。Day1のエクササイズの語注にselective service に義務兵役とありますがあれは選抜兵役ではないでしょうか。ベトナム戦争以降現在では義務兵役はなくなっているでしょうから そういう予備知識があると聞き取りにくくなりそうですね。
高山玲子さん (VIVA)
2006-09-18 02:33:45
はじめまして。コメントありがとうございます。ご指摘の語注、気付きませんでした。確認しておきますね。

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