一呼吸をするたびに
たましいはゆるり抜け出ていく
目減りした器のメモリをかぞえ
深くふかく息を吐き出す
空白値をしめした時なら
おまえに臓腑をぶち投げて
使いもしないその器の
目盛りをのこらず奪っても
構いやしない、そう
ごくささやかな願いを持っている
たゆたうたましいは霞となって
そこらに撒き散らされている
かき集めるにはもう遅い
盆にかえらぬ覆水を
おまえはどうやら知らぬらしい
だからわたしはおまえの口に
ひよわな細腕をねじこませ
回路の乱れたメモリを示す
強いこころを引きずり出して
せいいっぱいに割ることを
こころの底から願っている
あと一息で、ひといきで
おまえもわたしも終わるのだ
たましいはゆるり抜け出ていく
目減りした器のメモリをかぞえ
深くふかく息を吐き出す
空白値をしめした時なら
おまえに臓腑をぶち投げて
使いもしないその器の
目盛りをのこらず奪っても
構いやしない、そう
ごくささやかな願いを持っている
たゆたうたましいは霞となって
そこらに撒き散らされている
かき集めるにはもう遅い
盆にかえらぬ覆水を
おまえはどうやら知らぬらしい
だからわたしはおまえの口に
ひよわな細腕をねじこませ
回路の乱れたメモリを示す
強いこころを引きずり出して
せいいっぱいに割ることを
こころの底から願っている
あと一息で、ひといきで
おまえもわたしも終わるのだ
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