チタンくん(ブロンプトンP6R-X)をメンテのため自転車屋さんへ持っていくと、 「普通の走り方ではこれほど消耗しない。」 などと驚かれることがある。
チタンくんは、それほど酷使されているのだろうか!?
どう考えても、酷使無双ですわな。(´Д`)
というわけで第2回目は、「走行距離」をテーマに語ってみる。
①基本は1日100km
「1日100km」を基本としているのは、探検初期から変わっていない。
100kmという数字はインパクトがあるが、平坦な道を前提に、健康な人なら誰でも走れると距離だと思う。
俺の場合、学生時代は帰宅部(長距離チャリ通)だし、20代の頃は日韓ワールドカップの影響を受けてフットサルを少々(転勤を機に止めた)、あとは11年前からの自転車通勤程度で、さして体力自慢でも運動神経が良いわけでもない。
1日100km走るようになったのは、チタンくんに乗って探検するようになってから。
それまで、100km走るための特訓などしたことも無く、いきなり実行に移して走破した。
しかも真夏に、まっくろくろすけで。
当初は筋肉痛になったけど、今では殆どない・・・膝痛・腰痛はあるけどね。( ´ロ`)
もし1日100kmが大変だと思うなら、試しに霞ヶ浦一周に挑戦してみると良い。
1日使って無理せず走れば、自信を持って一周出来るはずだ♪(*^ー゚)b
②走行距離とタイムスケジュール
アップダウンの少ない道を想定した場合、 時速15kmで6時間40分走ると1日100km になる。
これを基本として、大体のタイムスケジュールが読める。
A.1日80km未満
激坂やトラブルが無い限りは、宿の朝食後に出発してのんびり走り、気の向くままに観光スポットへ立ち寄り、14~15時には目的地へ到着することができる。
現地到着後に周辺をポタって100kmは超えるのだが、そうでなければ少し走り足りないレベル。( ´Д`)
B.1日100km前後
宿の朝食後に出発して4時間走行、昼食で小一時間休憩、2~3時間走行して観光しつつ目的地へ到着、お風呂入って夕食といった具合に、理想的なタイムスケジュールであり、翌日へ疲れを残すことも無い。( ´∀`)
C.1日120km超
宿での朝食後、少々時間を気にして走らねばならない。(´~`)
立ち寄りポイントをコンパクトにまとめるか、そうでないなら日が暮れる前に目的地へたどり着けるか、終盤に激坂が無いかなど、ある程度走りに戦略性が要求される。
D.1日150km超
宿での朝食後、次の目的地へ辿り着くだけで一日が終わる。
俺の場合、宿での朝食は諦めて、 「日の出作戦」に切り替えるかどうかの判断基準 となる距離だ。
【「日の出作戦」とは】
言葉で想像が付く通り、夜明けとともに出発し、とにかく距離を稼ぐ作戦!ヾ(*´Д`)ノ"彡
仮に5時に出発すれば、宿の朝食が始まる7時時点で30km以上のマージンを築くことができ、午前中で100km以上走行も十分可能となり、精神的な余裕を保つことが出来る。
ただ、起きて早々全力疾走し、コンビニ駐車場片隅で朝食を貪る虚しさに、最近の作戦発動は極力控えている。(´−ω−`)
E.1日170km超
もはや「日の出作戦」で走らざるを得なくなる。
近年では、2018年の北海道探検で襟裳岬を目指した際、釧路~襟裳岬、襟裳岬~苫小牧間で宿を取れずに、2日連続で走った程度である。
俺の記憶違いでなければ、北海道以外のエリアで記録したことがない走行距離だ。
本当にただ走るだけとなり、目的地へ辿り着くのは夕方を過ぎ、風呂入って夕食後にアルコホールをがぶ飲みし、突然意識を失う。(。Д。)
F.1日200km超
過去に1度経験したレッドゾーン。( ´∀`)
あの時は、200kmどころか、222km走り切った。
膝がぶっ壊れても、そりゃ自業自得である。||| (-_-;) |||
ブロンプトンで連日200km走れるのであれば、 ブロンプトンマイスター の称号を譲り渡そう。
③雨、気温、坂道、風など
快晴の中、障害も無く走れるなら良いのだが、探検中終始そんなわけにはいかない。
前述した内容はサイクリング日和の話で合って、実際にはより臨機応変さが求められる。
A.雨天時
輪行するのが一番賢明なのだが、検討はしても実行に移したことはほぼない。
走り始めると「自走」に対するこだわりが強くなる。
「自走」を断念したという敗北感、チタンくんを畳む虚しさ、冷え切ったカラダ、重たい荷物を背負っての輪行、崩壊したタイムスケジュール、翌日以降も続く気分の落ち込み。
一度動き出した車輪は、止めるのもまた一苦労なのだ。(;´Д`)
走行ルートを見直し、観光スポットをカットして、最短距離で目的地を目指す。
B.猛暑と激寒
最高気温35度超となると、体調不良になる危険性が高く、走らずに輪行へ切り替えるべきだ。
熱中症で何人倒れたなどというニュースが流れているのに、終日炎天下の中を走るなど基地外の所業で、良い子は絶対真似しちゃダメだ。
俺はアウトローなので一切構わず走るが、猛暑が本気出してくるとペースは極端に落ちる。( ゚ ρ ゚ )
特にお昼過ぎは意識が遠のきグロッキー状態となり、そこで激坂ご登場となると、汗まみれの顔が絶望で歪む。(´゚д゚`)
炎天下の四国一周では「340作戦」を発動し、こまめに休憩することで一定のペースを維持したが、「日の出作戦」を発動して午前中で走り切る戦法がベター(ベストは走らない事!)だったと今でも思っている。
【「340作戦」とは】
元は「3時間で40km走って休憩する」意味なのだが、こまめに休憩を取って一定のペースを保つ作戦。ι(´Д`υ)
「340作戦」と称したのは四国一周探検だけだったかも知れないが、探検時は心がけておくべきかなり重要な作戦。
特に夏場に走る場合は、こまめにコンビニなどに立ち寄り、水分補給したり、日焼け止めを塗ったり、ボディーシートで体を拭ったりなどしないと身が持たない。
また走るエリアによっては何十キロ走ってもコンビニが見つからない場合もあり、温くなっても予備のドリンクや軽食くらいは常備しておき、ちょっと腰を下ろせる場所を見つけたら、先を急がず休憩した方が結果として走行ペースを保てる。
激寒の場合は、雪の懸念されまともに走れる状況でないので、「そもそも計画しない」。(ノД`;)
最低気温0度程度であれば、防寒対策をきっちりするのを前提として、10分も走り続ければカラダが温かくなってくる。
よって走行距離に与える影響はそれほどないが、動かないと急激に冷えるので体調管理に気を使う。
あと、探検後に腰痛や膝痛を発症する可能性が高く、やはり「そもそも計画しない。」がベストだ。
C.坂道
走行ルートに傾斜のきつい坂道がある場合、1日70~80km程度の走行距離で設定(してねぇ~だろ)し、とにかく無理をしないことである。
「ちょむちょむ作戦」を発動し、「いつか辿り着くさ」の心境で辛抱強く走る。(;`~')
【「ちょむちょむ作戦」とは】
英語で「美味しいものを食べる音のイメージ」を指し、美味しそうな音を出しながら走る作戦。
ではなく、激坂を1速で辛抱強く走り続ける作戦♪(´ー`* )))) ((((*´ー`)
へっぽこロードバイク乗りを坂道でオーバーテイクするのは、俺に黒い快感をもたらす。(*`ー´)
無駄にギヤを上げて立ち漕ぎしたくなるが、1速でペダルを回した方が疲れない。
ただ、斜度10%を超えると1速でも重く、自転車を押して歩いた方が賢明だ。
D.向かい風
ギヤを2~3速にして、Pハンドルの下を持って辛抱強く走るしかない。
坂と違っていつ終わるとも知れず、ミニベロの天敵ともいえる存在で気が滅入る。||| (-_-;) |||
海沿いを走ってると直撃する場合が多く、迂回路があったら躊躇わずに道を変えるべきだ。
④走行中にやってること
「何時間も延々とペダルを漕いでるなんて暇なんじゃ・・・。ヽ(´o`;」と思われるかも知れないが、実はそんなこともなく、時間は着実に過ぎていく。
A.周囲に気を配る
交通量、道路の状況など、走行中は周囲に気を配っており、また「地名 XXkm」の道路標識をかなり気にしている。
正午までに、目的地まで50km未満になってないと、疲労が蓄積する後半戦(午後)が厳しくなる。
また走る場所にも依るが、グーグルマップで現在地と目的地の距離感をよく確認している。
恥ずかしながら相当な方向音痴で、調子に乗って走っていたら全然違う道だったり、観光スポットを通り過ぎてしまったりすることが少なからずあるのだ。(;´▽`A``
B.妄想
ある程度安全かつ方向音痴が発動しない状況下であれば、淡々とペダルを漕ぎつつ物思いに耽っていたりする。
「このペースなら××にも立ち寄れるな。(´∀`*)」とか、「正午前に昼飯にしようかな。(´ε`*)」とか、「さっきの出来事、少し誇張してブログに書こう♪( ´艸`)」など探検に関することが多いが、お仕事のこと、突然思い出した過去のこと、陶芸作品のアイデア、今後やってみたいことなど、妙にアタマが冴える時があって、とにかく色々考えたりする。(*´ω`*)
C.音楽活動
自作の変な歌や替え歌を歌ったり、意味不明な単語を連呼したりしている。ヽ(´ω`=´ω`)ノ
「へにょへにょ~して~る~ もどかし~ほどに~ すごくへにょへにょ~♪」 とか熱唱していると、全身に力が漲ってくる♪ヽ(´ω`=´ω`)ノ
※過去の代表作『へにょへにょしてる』
ただ、他人が聴いたら基地外と思うかも知れない。
さて、こんなところか。
予約した宿の場所、立ち寄りたい観光スポットの数、天候、その時の体調など、多くの要因が絡んでくるため、全て計画通りにはいかないのが現実。( ゜Д゜)
しかし終わってみれば、毎回ほぼ計画通りに走り切るので、自分でも驚くばかりである。
探検中、最も重要な事は「走る」ということであり、数十キロ程度の走行距離では走った気になれないのだ。
だから後悔先に立たずで、アホみたいに走りまくるのであろう。
チタンくんが満身創痍になるのも無理はない。('A`)
その割には深刻なトラブルもなく、"帝王チタンくん"には絶大な信頼を寄せているのだ♪( ゚ー^)
第3回 『3.輪行方法』 へつづく。
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