十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

「思考の整理学-グライダー」 

2020-06-10 05:00:00 | 投稿

「思考の整理学-グライダー」   外山滋比古(とやましげひこ)

私の「音読テキスト」は音読によい長さで選ばれており、一部の抜粋です。内容に関心があれば原本などを当たって下さい。私はその時の関心から少しだけコメントをしています。新型コロナウイルス感染の危険除去を名目にした学校の休講措置と授業のオンライン化がもたらす教育の在り方に関心があってこの話を持ち出しました。『いまの社会はつよい学校信仰ともいうべきものをもっている。全国の中学生の94%までが高校へ進学している。高校くらいは出ておかなければ・・・という。 ところで、学校の生徒は先生と教科書にひっぱられて勉強する。自学自習ということばこそあるけれども、独力で知識を得るのではない。いわばグライダーのようなものだ。自力では飛び上がることはできない。グライダーと飛行機は遠くからみると似ている。空を飛ぶのも同じでグライダーが音もなく優雅に滑空しているさまは、飛行機よりもむしろ美しいくらいだ。ただ、悲しいかな、自力で飛ぶことができない。 学校はグライダー人間の訓練所である。飛行機人間はつくらない。グライダーの練習にエンジンの着いた飛行機などがまじっていては迷惑する。危険だ。学校では、ひっぱられるままに、何処へでもついていく従順さが尊重される。勝手に飛び上がったりするのは規則違反。たちまちチェックされる。やがてそれぞれにグライダーらしくなって卒業する。』 著者の教育に対する評価ですがポストコロナの授業のオンライン化は、大学生などでは双方向性の利点が強調される一方で、学習の仕方が判らない小学生などの基礎的教育への効果には疑問の声もあります。新しい教育システムの導入には課題に直面する教育現場と教育行政に携わる側との深い議論が必要です。           

 「十勝の活性化を考える会」会員 H

 十勝の活性化を考える会」会員募集 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿