トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

資源

2008-04-28 00:26:58 | Weblog
奄美大島でヤギが増えて困っているというニュースをまたやっていました。
貴重な植物や作物を食べてしまったり、崖を崩落から守っていた植物を食べつくしてしまうことが問題になっているようです。
中之島でもヤギが増えたと地元の人は言います。以前は見かけなかった場所でもいると。奄美のヤギたちはどうやら西洋種のようで真っ白な体色ばかりのようでした。
トカラヤギの毛色は様々で、黒いもの・まだら・茶色などが見られます。
トカラヤギは肉用種です。島の人も「肉」になっていれば食べるのですが、殺生を嫌ってさほど活用することはありません。
以前鹿児島大学の教授が他の地域での需要を見込んで村にヤギ飼育センターを建てさせたのですが、そのときの出荷方法が生体のままでした。
しかし当時を知る人によると生体では輸送コストがかかり、また着いたときには痩せてしまっていたというのです。飼育センターはいまはありません。
たぶん、島で肉にできればもっと違ったのかもしれません。
一般的に販売用に食肉にすることは設備や資格が要ると聞きます。
島でも以前は豚を各家庭でも飼育しており、お祝い事や多くの人が集まるようなときにはふるまわれていたそうですが、現在は法律の面と島外から簡単に手に入るようになったことでもう飼われることはなくなりました。

島でとれる資源の活用にはさまざまなアプローチが考えられます。でもそこにいたるまでの工夫と資力と人手がないのが現状だと思います。
また需要と供給にバランスが取れるのかということも。例えば特産品のフルーツでも規格外で捨ててしまうものを加工品に利用すればまた利用価値が付くのですが、
作物自体の生産に手がいっぱいというかんじです。

最新の画像もっと見る