トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

トカラ9オールスター紹介「ピンキー」「ローズ」

2006-04-27 20:08:46 | Weblog
写真向かって右が「ピンキー」ちゃん、左が「ローズ」ちゃん。
似てるって?母娘ですもの。馬はみんな見分けがつかない?いえいえ、ばっちり個性的ですよ。
ピンキーは1995年、メス補充のために鹿児島から導入された個体です。その当時の年齢がわからないため、11歳以上であることは間違いありません。ピンキーは今いる「ローズ」「ロッキー」「しゃくれ」「あき」のお母さんでもあります。
トカラ馬の平均寿命はわかりません。飼い方で、差があると思いますが、中之島のは15~17歳くらいかなあと勝手に想像しています。飼育記録がしっかりしている動物園によりますと、26歳で死んだ記録があります。
ローズは8歳。彼女は3頭の仔馬を出産した記録がありますが、今その子たちは3頭とも死んでここにはいません。

トカラ馬飼育に対する妙案を出したいのですが、わからない事ばかりで、パパッと浮かびません。
一つ一つ確認しながらの作業になりそうです。
最重要視したいことは「馬を幸せにしてやりたい」ということですが、これが難題。
何が「馬の幸せ」だかわからない。本人はしゃべらないし、私の勝手な想像でしかないものですから、これを具体案のトップ項目にもってくることはできません。(でも、根底にはこの考えを持っていたい。)
だから、最重要課題は、いかに仔馬を死なさないで育てるか。ということにします。そのためには母親の健康管理も大切だし、母親にかかわる群れの管理も大切だし。

話は前後しますが、イギリスの農用動物福祉委員会によって提唱された「5つの自由」という思想があるそうです。
これは世界獣医師協会でも採用されているそうです。
①空腹と渇きからの自由
②身体的な不快感と痛みからの自由
③傷害と病気からの自由
④恐怖と苦悩からの自由
⑤本来の行動パターンにしたがう自由

中之島の子たちはどうか。

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