トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

つめ

2008-11-24 18:37:32 | Weblog
寒くなってきて、ちょっと冷える日はフリースを着ています。
家には遠赤外線の小さなヒーター一台しかないので、ちょっとこれでは寒いなと思うときは毛布にくるまったりします。
夕飯を食べて毛布を巻いてソファーに座ったら、もう、ねえ。
というわけでここのところずっと怠惰な睡眠形態になっています。
家はもともと居心地の良いようにしつらえてあるので当たり前と言っては当たり前なのですが、島の雰囲気がのんびりさせてくれるんですよ。
いけないいけない・・・。

「裏掘り」といって蹄の裏に詰まった土や糞をかき出す手入れがあります。
長い間こびりついたものが腐敗したりして蹄を傷める原因になったりするからです。
飼育されている馬は必ずと言っていいほどやることですが、調教がされていない馬だと足を上げることを嫌がったりします。
蹄は馬にとって非常に重要な部位で、人間でも第二の心臓と言ったりしますが健全な蹄は血液の循環になくてはならないものです。

うちの馬たちはよくつめの先が割れたりしていますが、これは柔らかい地面で運動量が少ないためつめが伸びすぎてしまっているためです。
もともと在来馬は蹄が強いのが特徴で、軍用馬でもその性質が尊ばれました。
だからこの子達もすぐに悪影響があるとは思いませんが、裏掘りくらいは蹄の様子をチェックするためにもできていたほうがいいのです。
で、お子様グループ(ひな・坊・ちゃこ・ロコ)の足を順々に上げていきました。
人間に片足を上げられることが初めてなので、よろけていましたが、ちょびっとずつ上げてくれました。
かわいいかわいい小さな蹄。手入れされている馬のものに比べれば、やっぱりつめは伸びてました。

2008-11-24 18:35:54 | Weblog
古都では紅葉真っ盛りとのこと。
島も色ずく紅葉は少ないですが、ススキなどが穂を出し秋めいてきています。
今日は雨が降りました。気温は20度でした。
このところ雨が多く、強く降ったりぱらぱらきたりと、晴れ間が続きません。まるで低気圧の通り道になったように。
一雨ごとに秋ということでしょうか。
先日イタリアングラスの種も買って、肥料も届いているのに、雨が続くと作業に入れません。
もう牛飼いさんのイタリアンは芽を出しているというのにな。

馬は夏が好き?冬が好き?ということでしたが、一般的に馬は寒さに強い動物と言われます。
寒立馬なんかを思うと、そうかもなと思いますよね。
北海道の道産子たちも雪が積もる放牧場で過ごします。
島は雪は降りませんが、風が強く、真冬の寒い時に雨が降ると寒さが心配です。
気温で考えれば雪と雨とでは雲泥の差でしょうが、雪って意外と断熱効果があるって言うじゃないですか“かまくら”とか“むろ”とか。
じかに浸みてくる雨の方が体温を奪うんじゃないかとひやひやするときがあります。
3年前に子馬を亡くした経験があるので、馬は寒さに強いと言い切ることができません。

一方暑さには弱いと言います。でもうちの子達は炎天下によく耐えてます。夏の日中に触ってみると、燃えるように暑いです。
犬ははあはあと舌を出し、いかにも暑そうなそぶりをしますが、鼻からしか呼吸のできない馬たちはただただ静かにじっとしているだけです。

てぬぐい

2008-11-24 18:32:47 | Weblog

手ぬぐいも作りました。
別のデザインも準備中です。
実を言うとこの販売品の売り上げを「トカラ馬保護育成費用」にしたいのです。
ただ、いまはまだ高尾牧場のトカラ馬を公式に守っていきたいという希望が申請中の段階で、認められていません。
自分のトカラ馬も導入する決定がまだ(こちらも申請中)なのです。

マグカップ

2008-11-24 18:31:57 | Weblog
トカラ馬をモチーフにマグカップを作ってみました。
販売したいと思っているのですが、そのルートを決めかねています。
みんなからは日蝕用?と聞かれますが、もともとトカラ馬のおみやげ物を作ってみたかったのです。
でも本当の動機は私自身がトカラ馬グッズが欲しかったからなのですが。

私が留守にしていた10月後半にはもう出来上がって業者さんから島に届いていたみたいで、ちょうど行われていたトカラ列島マラソン大会で、中之島では売るものがなかったから売ればよかったのにと言われました。
惜しいことをした。

来年の日蝕イベントに向けて、他の皆さんもTシャツとか作るそうですよ。
メディアで取り上げられる機会が多くなり、きっとトカラ列島の存在を知らなかった人たちにもここの様子が報道され、知名度が上がることでしょう。
お客さんも増えるかな。
ただ、日蝕イベントに来るお客さんに対してはいろいろな見方があって、
A・天体マニアなので島に興味がないためお土産物等余計な出費はしない人が多い
B・日蝕をここで見たと言う証拠として知り合いに買い求める人が多い
と、ま逆の説があります。