トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

あめふた

2008-04-13 19:35:34 | Weblog
ここ数日間ずっと雨で、奄美地方に晴れの予報が出たときにも中之島はぐずぐずと小雨でした。
まるで厚い雲でカパっと蓋をされ、クルっと密閉された感じです。
ただ気温はそれほど低くはなく、渡り鳥たちの影も濃くなってきました。アカヒゲの宝石のような赤い姿も戻ってきました。
馬牧場にはアマサギやコサギが来ていて、馬が動くと飛び跳ねる虫を狙って彼らの周囲に集まっていました。
ただ本当に困るのはハクセキレイやキセキレイみたいな子達が舗装道路に出てきていて、車を走らせているとぎりぎりになるまでよけてくれないことです。挑戦しているのかからかっているのかと思うくらいです。
先日、真夜中にドンっとすごい物音が。風が強かったので表に立てかけてある流木が倒れたのだろうと思ってすぐには確認しませんでした。
用事を済ませて寝ようと思ったときそういえば…と玄関に出てみたら…。どうゆうことなんでしょうね、キジの女の子が死んでいました。
この家に衝突した音だったんでしょうか。???というかんじで抱き上げてみたらまだ柔らかく、外傷もなく。まさかトリインフルエンザか。
ほんとに真夜中だったので家のすぐ近くの草の生えているところにおいておいたら、カラスの良いご馳走になっていました。
高尾には以前、人によって持ち込まれ放鳥されたキジがかろうじて繁殖していて“キョッーキョッー”と大きな声で叫んだり、ババババっとすごい羽音を立てて
飛ぶのです。イタチも猫もいるのにたくましいものです。

昨日は今春島に来た駐在さんと先生方の歓迎会でした。島のお母さん方が集まって料理をしてくれました。先生方のお膳は旅館に頼むこともあるのですが、今回はそちらも忙しく手が回らないということで、びわ出荷などで忙しい中でしたが急ピッチで準備を整えました。毎回感謝。
小学校の先が連れていらした奥さんがまた先生の免許を持っていらして、その方も臨時で保健体育を受け持つことになり、総勢9名の教師陣が6名の生徒をみることになりました。人口の多かった中之島もいよいよ生徒数にレッドカードが。
他の島の状況もさまざまで、山海留学に力を入れているところあり・新入生0人のところあり。来年度の話をしてしまうと鬼も笑わないかもしれんませんが、実は中之島小中学校は移動が予定されている方のお子さんと卒業生で4名転出の予定なのです。
しばらく教師の人数方が生徒数より多い状態は続きそうです。

さて、あずきとこむぎのようすを島の人からよく聞かれます。一番奥の牧場に放されているので車道からは様子が見られないのです。
あずきは当初教育委員会の課長さんから3歳と聞いていましたが、すでに子馬を1頭出産しており2歳当時での出産はちょっと違うかも、ということで最低でも4歳と思っています。こむぎに対して上位だという様子をよく示します。一方こむぎですが、あずきねえちゃんにもロッキーにも弱く追い立てられる様子もあるのですが、どうやらオスを受け入れる準備が整いつつあるようです。
もしかしたらこのまま無事にいけば来年は出産ラッシュになるかも(ピンちゃん除いて)。