トカラ列島トカラうま!

鹿児島県のトカラ列島にある中之島に県の天然記念物「トカラ馬」が飼育されています。馬好き島民による現状レポートです。

遭難

2006-06-21 23:53:33 | Weblog
今日は・・・大変でした。遭難しかかりました。
今日中に帰ってこれて、幸せです。
森(山)の中で林道が行き止まり、戻ろうとしたら今来た林道を見失ってしまいました。
焦るな焦るなと自分に言い聞かせました。でもこわかった~ほんとに。

「ヤルセ」という地域が島の南端にあります。そこに行く道路は平成一桁頃までは周回道路でつながっていたのですが、現在は崖崩れのために一部通行止めになっています。

今日は午前中歯科検診を済ませ、早お昼を食べ、ペットボトルにお茶を入れ、11時35分その通行止めの林道に入りました。
何でかというと、この「南廻り線」を復活させて、ヤルセでトカラ馬を飼育したらどうかという考えがあったものですから・・・。

途中までは林道が確認できていたので、(今から思えば無鉄砲)ずんずん歩いていきました。本人はトレッキンッグのつもりで。滝がいくつもあって、マイナスイオンをたっぷり受けて気分は良かったです。2ヶ所崖崩れを超え、繁茂する野草をかいくぐり、2時間近く歩いてもつかない。まだ距離があるのかなと少しイライラしてきたとき、小川にぶち当たり、道が途切れていました。
せっかくここまで来たのにと残念で、少し道を探したのがいけなかった。引き返そうとしましたが今来た林道を見失っていました。
それらしき道を見つけ、引き返えしたら、見覚えの無いところに出ました。「迷った」と青くなりました。こんな時は落ち着くんだと自分に言い聞かせ(あせりまくりでしたが)、まず携帯を確認。圏外。今来た道を思い出そうと、道を見失った基点に何度も戻りました。
もし今日中に帰れなくて、明日出勤しなかったら、探してもらえるかなと考えたりもしました。
でもちょっと待て、救助を待つならここではだめだ。で、せっかく動くなら、もう2時間も歩いているのだから、そうとうゴールに近いはず、ならば、もう少し山際をこの高度で行ってみよう、と思い至りました。
山で迷った時は上に行けというのが鉄則ですが、海と山の位置がわかり自分の位置の感覚があったのと、ゴールになる場所の感覚はあったので、わからなくなった林道を探すより、このまま進もうと思いました。
口ずさんだのはなぜか「進まなきゃ、始まらない」というフレーズ。
それから3時間ほど。知っている舗装道路に出られました。
で、2時間かけてその道路を歩き、トカラ馬牧場に寄って、村に下りたのが19時30分・・・そのまま婦人会の集会に出席・・・。
温泉に行って、帰宅22時。ほ~自分にお疲れさま。

教訓
下調べをもっとしっかりしてから行くべし
それと、「進まなきゃ、始まらない」(今回の場合ですので、念のため)

最初、戻る林道がわからなくて探している時は恐怖感と焦燥感でいっぱいでしたが、進もうと決めた時は何だかすっきりしました。
ゴールを思い描いて、絶対そこに着く!という信念みたいなものがありました。狭い島だし、この方向に行けば大丈夫と思ったし。

馬に関してもそうなのかな
ゴールへの確かな信念はぜんぜん持てないけれど、
「進まなきゃ、始まらない」は当てはまると思う。
道に迷って・・・って良く使うフレーズだけど、今日はほんとに迷った!迷った時の対処法、解決法、一つ、何だか体験したような気がします。

中之島は熊も蛇もいないのでよかった(涙)。蜂もほとんど見ませんでした。
お土産(服に付いていたのは)はヒル2匹と、毛虫一匹。