集成・兵隊芸白兵

 平成21年開設の「兵隊芸白兵」というブログのリニューアル。
 旧ブログ同様、昔の話、兵隊の道の話を続行します!

トレーニング場でよく見るハッタリ

2018-04-17 12:09:37 | 格闘技のお話
 ワタクシ、格闘技に資するためにウェイトトレを少々しており、あちこちのジムや公営施設に出入りしておりました。
 そうしたジムや施設でワタクシは、ストイックにトレーニングを積む人を多数見て来た反面、「なんじゃコイツは…」みたいなヤツとも多数遭遇しました。
 具体例を挙げますと、インターバルばかり長く、その間設備を不当に占拠するヤツ、声ばっかりで全然重りが上がらないヤツ、トレーニングに関するウンチクばっかり垂れて自分は何にも運動しないヤツ、女目的のアホなどなど…
 そんなトレーニング場におけるアホウのなかで、今回は「重りが上がらないアホ」にスポットを当ててみたいと思います。

 トレーニーが大好きでたまらない運動と言えば、ベンチプレス。手っ取り早く力を自慢できますし、なにより「やってる感」があります。
 私はベンチプレスが嫌い(突きに関しても、組み合いに関しても、資するところのない運動だから)なので、自分から進んでやることはないのですが…(~_~;)、ただ、体形がアレなせいで、他人から見ると「ベンチプレスいっぱいやってそう」と映ってしまうようです。

 10年くらい前、とあるジムで運動しておりましたところ、あるトレーニーから「ベンチプレスで、どれくらい挙げられますか?」と質問されました。
 当時、私がいた職場の体力検定にはベンチプレスがありました。ワタクシはその際、メチャクチャな上げ方で125キロを差したことがありましたので、「とりあえず125キロ。でも、今上がるかどうかはわかりませんよ」と回答しました。
 その話の流れでその質問をしたトレーニーに「あなたはどのくらい挙げなさる?」と軽い気持ちで聴きましたら「ボクは100キロいけると思います」と回答しました。
 「いけると思います」??????え、実際に100キロ挙げたことないのに、言い切っていいの????
 そのトレーニーは見るからにヒョロヒョロで、100キロどころか、60キロも怪しそうな体形をしていましたので、しばらくワタシの頭の中にはいくつもの「?」が点灯しました。

 でその後、そのトレーニーがベンチでどのくらい挙げるか見ておりますと…60キロくらいのバーベルを、右に左にシャフトを傾けながら、ヨタヨタと3レップくらい挙げていました(;^ω^)。

 ↑のトレーニーのみならず、ショボいトレーニーがハッタリをかますのは、なぜかハンで押したように「ベンチで100キロ挙げられる」です。80キロでも、150キロでもなく、なぜか「ベンチ100キロ」。キリがいい数字だからとは思いますが、ほかの種目、ほかの数字を見たことがないくらいの「カタにはまったハッタリ」です(;^ω^)。

 で、ほかにそういう事例はないかと調べてみますと、日本人で初めてミスター・ユニバース(←ボディビルの世界タイトル)を取った杉田茂さんの手記に、こんな記載がありました。
「(杉田さんがアメリカ滞在時にバイトしていたリカーショップで、客が杉田さんに対し)『マッスルマン、お前はベンチプレスで何ポンド挙げるんだ?』と聞いてくるのが常だった。
 筋トレのエクササイズのなかでも、ベンチプレスは最もポピュラーなエクササイズで、強さのバロメーターになっているからだ。」
「『360ポンドだ』と正直に答えると『フン、360ポンドか。なら俺の方が強いなあ。俺は400ポンド挙げるぜ』と言って、胸を張るのも、どの男も一緒だ。」
「少なく見積もって30人以上の男にそう言われた。最初はムカッとしたが、そのうち、彼らが挙げるという重量が一様に400ポンドであることに気が付いた。連中が『俺は強いぜ』とハッタリをかます重量は、380ポンドでも420ポンドでもなく、400ポンドなのだ。」
(トレーニングマガジンVol.45 トレーニングの知恵袋26・「強さのバロメーター」より抜粋)
 

 …アメリカのハッタリは日本より少しスケールでかく、400ポンド(180キロ)なんですね(;^ω^)。

 まあ、しょうもない話でしたが、今日もどこかで「ベンチ100キロ」のハッタリが繰り返されていることでしょう。
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4 コメント

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Unknown (老骨武道オヤジ)
2018-04-18 05:50:09
今から20数年前、「ウエイトトレーニングは無駄な筋肉を造るばかりで役に立たない」という、筋力トレーニングもしていないのにしたり顔で分かったようなことをほざく大先生方の“定説”を覆し、伝統空手現役選手達に“パワフル空手”の時代が到来しました。当時は“中年空手オヤジ”だった私も「フルコン空手の肉体を造り、伝統空手をするのが史上最強の空手じゃ!!」とばかり、昼休みには体育館に入り浸りガンガンバーベルを上げておりました。しかしながらある事件がおこります・・私のかっての職場は某〇〇大学、いかにも細見のひ弱そうな白人学生がトレーニングに顔を出したった三ヶ月で私と同じウェイトしか上がらないのに体がスーパーマンになってしまったのには驚くと同時に「そうか、日本人は簡単にはスーパーマンにはなれないのだ」と納得しちゃいました。それから加齢とスポーツ傷害との戦いが延々と続くわけですが・・今回の自己満足コメントはこれくらいにしておきましょう。チャンチャン・・
ありがとうございます! (周防平民珍山)
2018-04-18 10:46:52
 老骨武道オヤジさま、貴重な思い出話をありがとうございます!
 ものの本で読みましたが、除脂肪体重のMAXが、日本人80キロ程度に対し、白人は90キロ程度であり、やはり日本人に比べて筋肉がつきやすく、特に上半身につきやすい傾向にあるそうです。
 しかし、日本人は下半身が頑丈(日本人は下半身に筋肉がつきやすいそうです)でありますので、その利を生かし、毛唐に負けない体と技を作っていきたいものです。

 またよろしくお願いいたします!
Unknown (四十路メタラー)
2018-04-19 21:16:25
お忙しい中、コメント返しをいただきありがとうございました。
またの「サバキ、ふしぎ発見!」を楽しみにしております!

キックのジムの筋トレ日のベンチプレスの様子を思い出すと、ほとんどの人が本人の体重あたりの重量でトレーニングをしています。
100kgは私も含めて未知の数字です。(ハッタリ君が挙がると思えた根拠は何なのか…不思議です^^;)

一般的に組技系の人は打撃系の人よりも体力(筋力)が充実していると思います。
組技系の経験のない私はウェイトトレーニングが必須だと思っています。
余談ですが、最近の筋トレの施設の利用者の多さは異常です(ーー;)
ありがとうございます! (周防平民珍山)
2018-04-24 17:57:23
 四十路メタラーさま、コメント頂きましてありがとうございます!
 
 確かに、今回お話ししたハッタリ君も含め、世の中の「俺は100キロ挙げるぜ」君は、いったい何の根拠があってそういうことを言うのか…全く分かりません???

 組技はその練習自体がウェイトトレのような作用を及ぼすためか、専門の筋トレをしなくてもいい力をしている人が多い…とはいえ、一定以上のレベルを目指すのであれば、競技形態をいったん離れた専門的な体力トレは、競技を問わず必要であると思います。

 昨今のトレーニング場の利用者の多さ…確かにどこも多いですね。とくに老人…。気合を入れてガンガン頑張るじいさんばあさんがいる一方で、茶飲み話をしにくるだけのじいさんばあさんもおり…なかなか困ったもんです(~_~;)。

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