第4章FM送受信機
(2)PLLによる直接変調
第4章の始めにFM変調とは、どの様な変調方式か?と言
うお話いたしました。
FM変調には、直接変調と間接変調があり、直接変調は、
変調信号の大きさ当たりの周波数偏移が大きくとれる反
面、周波数が変動しやすいと言うのが特徴でした。
周波数偏移が大きければ、受信側で大きな信号を取り出
せるので良いのですが、中心となる搬送波の周波数がづ
れると言う事ですので、受信周波数を常に送信周波数に
合せてやらないと受信出来ない事になります。
一方、間接変調では、周波数の安定度が良い反面、周波
偏移が大きく取れないと言う特徴がありました。
PLLによる直接変調は、 周波数が安定し周波数偏移が大
きく取れると言う 今までの 直接変調と 間接変調の良い
とこどりの変調方式なのです。
これらの知識を元に PLLでどの様にFM変調を行うかと言
うお話を致します。
その前に、FM 変調を行う方法には 2つありますのでもう
少し詳しくお話を致します。
1.FM変調の2つの方式
FM変調の方法には、 ”直接変調” と ”間接変調” が有り
ます。
FM変調は、発振器で発振する高周波の周波数を音声信
号の 大きさに比例して変化させるのですが、 発振回路
の基本は、コイル:L とコンデンサー:C の組合せによ
り起る電気振動です。振動数は、L と C の値により決ま
ります。
と言う事は、 (音声信号の大きさ) ∝ (コンデンサーの容
量) となれば良いのです。(L を変える素子は、今のとこ
ろ、有りません。)
その為には、バリキャップ ( varicap diode, variable ca-
pacitance diode):可変容量ダイオードと呼ばれる、 ダ
イオードを使用します。
このダイオードは、逆バイアスで電圧の大きさを 変える
事により空乏層の厚さが変わります。
コンデンサーの原理は、2 枚の金属板で絶縁物を 挟んだ
物です。
コンデンサーの容量 (どの程度の電気: 電荷を蓄えられ
るか)は、 金属の面積に比例して、 絶縁物の 厚さに反比
例します。
コンデンサーは、絶縁物を 2 枚の金属板で挟んだもので
すので電気を通しません。 ダイオードに逆バイアスを掛
けますと、電気が流れません。 正に、空乏層は、絶縁物
の役目をします。
空乏層の厚さは、電圧の平方根に比例しますので バリキ
ャプの静電容量は、 電圧の平方根に反比例します。
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