第1章空中線と電波伝搬
(5)小電力同軸ケーブルその2
前回は、電源(送信機または、受信アンテナ)から負
荷側(送信アンテンまたは、受信機)へ同軸ケーブル
の内部導体と外部導体に高周波電流が流れるてエネル
ギーが伝搬する言うお話を致しましたが、くしくも、
高周波電流が内部導体と外部導体を流れる事によりそ
れらに磁界が発生しその磁界が変化するので電界の変
化も生まれると言うお話をしました。
すると、同軸ケーブでの信号の伝達には、2 つの考え
が出来そうです。
<同軸ケーブルの動作の考え方1>
今も述べましたが、 同軸ケーブルは、内部導体と外
部導体に高周波電流を流す導線。つまり、送信機から
の高周波電流をアンテナへ流す又は、アンテナに誘起
した高周波電流を受信機へ流す導線と言う考え方です
。
<同軸ケーブルの動作の考え方2>
図-2
図-2の様に内部導体に高周波電流が流れる事により、
内部導体の周りに磁界ができます。この磁界は、高周
波電流によるものですので、出来た磁界が変化します
。磁界が変化しますので、電界の変化が生まれます。
つまり、磁界と電界が内部導体と外部導体の間を進む
事となります。
言い方を変えますと内部導体と、外部導体の間を電波
が進むと言う考え方です。
今期は、お話をいたしませんが、導波管と呼ばれる、
断面が矩形または、円形の金属のパイプがありますが
こちらが伝達するのは、高周波電流では、なく、電波
です。(CとDが導波管です。)
導波管では、電波は、導波管の内部の壁面を反射しな
がら進みます。
<同軸ケーブルの持つ”シールド”効果>
続きは、9月の「法規」と「工学」のページで お読み下
さい。
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