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TOITAの「航空無線通信士受験塾」第35期無線工学第1章空中線と電波伝播 (6)アンテナと給電線の整合その2

2024年09月17日 | 「工学」見本記事

         第1章空中線と電波伝搬
        (6)アンテナと給電線の
             整合その2

今回は、 送信機の電力を アンテナへ送る方法には、”
平衡形” と  ”不平衡形” がある事をお話します。(アン
テナに誘起した電圧による電流を受信機へ送る場合も同
様です。)

同軸ケーブルは 、不平衡形である事をすでにお話を致し
ました。
そして、アンテナにも”不平衡形”と”平衡形”があります。
半波長ダイポール・アンテナは、”平衡形”になります。

[平衡や不平衡とは何か?]
まず、”平衡”とか “不平衡”とは、どう言う事かをお話致
します。

 不平衡
  図-1の上側の図をご覧ください。緑は、大地(アー
  ス:地球)です。
  左側に電源(丸にSIN波のマーク)が有ります。
  電源の上側に繋がれた導線は、負荷(負荷とは  電力
  を消費するものです。)の上側に繋がれています。
  負荷の下側と 電源の下側は、それぞれ大地へ繋がれ
  ています。
  電源の上側から流れ出た電流は、 負荷を通して大地
      を通り
、電源に戻ります。
  この様な電気の繋ぎ方をするものに電車があります。
  変電所から架線に繋がり 負荷となる電車のパンタグ
  ラフ→  モーター(実際の負荷) →   線路( 先ほど
      の説明の大地に当たります。) →   変電所へと繋が
      ります。

 
  

                            図-1

   交流の場合、逆向きにも電流が流れます。
     ここでは、電流の通路の一つが大地です。通信装
   置の中では、大地の代わりとなるアースとかグラ
   ンドと呼ばれる電流の通路を作ります。また、装
   置の筐体(装置のケース)も装置の中のグランド
   と繋がれています。
   装置の中のグランドは、最終的には、大地に接続
   されています。
   よって、装置内のグランドと大地は、同じ電圧レ
   ベルになります。

   電気の全ての基準は、大地(地球)です。
   アース(earth)とは、地球の事です。

   ここまで、電流についてお話をしましたが、電流
   が流れる為には、負荷の両端に電圧の差がなけれ
         ばなりません。
   大地は、基準ですので、常に、0 [V] です。
   負荷の下側は、 グランド(大地)につながれてい
   ますので常に 0 [V] です。
   電源又は、信号源の電圧が仮に +10 [V] ~ -10 
   [V] 迄変化するとします。負荷の上側が +10 [V]
         の時は、グランドが 0 [V] で良いのですが、電源
        又は、信号源のグランド側が +10 [V] になった時
         は、どうなのでしょう?

続きは、9月の「法規」と「工学」のページでお読み下さ
い。

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