第6章通信方式その他
(1)FM通信方式の特徴
今回お話をしますAM (DSB:A3E)に比べての FM(F3E)の
特徴は、平成23年8月期からの新設問題です。
残念ながら参考書には、記載されていない事項です。
この問題は、平成23年、平成27年、平成28年の 各8月期
に出題されています。
その問題は 年を追うごとに範囲が広くなり難しくなって
います。過去に3回出題された問題は、全て別物です。
無線従事者試験の最高峰である 第 1 級陸上無線技術士の
試験では、同じ問題は、2度と出ないのが当たり前ですが
、航空無線通信士の試験の難易度は 中程度ですので、同
じ問題が出題されるのが普通でした。 今後、 どの様に変
化していくか分かりませんが、 理解していれば、 どの様
な変化にも対応出来ます。
それでは、FM の特徴について、過去に出題されました内
容を全てお話し致します。
1.音質が良い(忠実度が良い)
搬送波の周波数:F と音声信号:Vp が比例しますので
歪みが少なく、 また、 音声信号の帯域周波数を広くし
て有りますので、音質が良いと言う特徴があります。
中波帯のラジオ放送(AM)とVHF帯のFM放送を比較して
みます。
AM放送
音声信号の最高周波数:fp ・・・・7.5 [KHz]
FM放送
音声信号の最高周波数:fp ・・・・ 15 [KHz]
AMとFMの信号対雑音比
FM放送の変調指数:mf = 5 ですので、
連続雑音でAMの1/15
衝撃性雑音でAMの1/10
2.占有帯域幅:Bが広い
こちらも、AM放送とFM放送で比較してみます。
音声信号の最高周波数をfp としますと
AM放送
B = 2・fp = 15 [KHz]
FM放送
B = 2・(⊿F + fp) = 2・(75[KHz] + 15 [KHz])
= 180 [KHz]
※ ⊿F:最大周波数偏位で⊿F =m・fp の関係があり
ます。m: 変調指数。FM 放送の変調指数は、5 で
す。
3.ノイズに強い
1項の後半でお話をしました様に ノイズに強い のです
がパルス性のノイズには 弱いのです。しかし、FMの
受信機には、中間増幅器の後に続くリミッター回路 (
振幅制限器)で、FM変調波の 振幅制限をする事でノイ
ズに強くなっています。
4.受信電波のレベルがある値以下で急激にS/N比が悪化
下の図は、 受信機に到達した電波の強さと受信機の出
力の信号対雑音(S/N)比を表したグラフです。
続きは、12 月の「法規」と「工学」のページで お読み下
さい。
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